「曲柄」って知ってますか?


ドラマや映画では「役柄」とよく言いますよね。それを歌に当てはめ「曲柄」と書こうとして調べたら、能で使われているようでした。「神、男、女、狂、鬼《しん、なん、にょ、きょう、き》」の5つのジャンルに分類されたテーマをそれぞれ曲柄と呼ぶらしい。


語源はともかく、AKBでは曲ごとに衣装も変え、イメチェンが図られていますが、センターポジションの影響も大きいですね。フライングゲットでも、前田敦子さんの代役でセンターが変わると、随分イメージが変わります。


でも、曲柄としてのイメージを際立たせる要素は、それだけじゃないことが分かって来ました。


前田敦子さんは、ヘアチェンも頻繁に行い、都度、表情も意識的に変えて演じているようです。センターは当然目立つ場所であり、曲に合わせ、自分でイメージを考え演じています。「軽やかで爽やかな」エビカツから、「華麗に」フラゲってな具合に、表情も身のこなしもかなり変え、笑顔も変わります。


ドラマや映画の“役柄”“役作り”と同様、歌でも“曲柄”“曲作り”をしているんですね。


最近のCMを観ればわかるように、衣装やヘアスタイルだけでなく、表情や仕草で“演じ”、こんなにイメチェンできる人はいません。


それに加え、オーラ。芸能レポーターの方達も言っていますが、楽屋を訪ねると、もの静かでおとなしい感じなのが、舞台に立った途端、一気に華やいだオーラを放ち、びっくりするそうです。人見知りで人前では無口なことが逆に利点となり、神秘性を際立たせ、測り知れない奥深さを生んでいるのですね。握手会に参加した多くのファンも、あっちゃんに見つめられたら、何も話せなかったと彼女のブログにコメントしています。


AKBメンバーには、演技が上手な娘は沢山いますが、女優としては、いろんな役柄がこなせそうな人はなかなかいません。


前田敦子さんがAKBのセンターを多く任されていること、納得できますね。


そんな彼女が「今のままじゃ(AKBは)飽きられてしまう」「心に残るものを1つでもつくりたい」と語ったり、ソロデビューで「歌詞を(心に)伝えるのは難しい」と言っていたこと、思い出しました。最初は、普通に聞き流していましたが、普通じゃないですね。女優魂にあらためて感動してしまいました。凄い!