24時間TVは、毎年感動させてくれる番組で、今年も確かに感動的な内容ではありました。


でも、何となく企画側が仕向けた感が強く、いわば感動するよう仕掛けられているように思えました。回を重ねるごとに見る側も今までの記憶と重なり、想定内の感動といったところですね。


徳光アナの24時間マラソンも、彼の人望が芸能人の間でも凄いため、参加している芸能人向けの感があり、また、70歳と高齢のため、いたれりつくせりのサポート、番組後半に30分以上も時間を割いた間延び感で、結果的には、感動よりも痛々しさを感じてしまいました。


とはいえ、徳光アナの才能は素晴らしいと思います。記憶に新しいところでは、6月の第3回AKB総選挙での進行演出、アドリブの巧みさで、前田敦子さんと大島優子さんの最後のシーンの感動を生み出した影の立役者と言えますが、それは、マラソンゴールした際にも「芸能人の魅力を引き出すのが我々の仕事」と言い切りその姿勢を貫いてきたからだと思います。


さらに、箱根駅伝での沿道での私的参加の声援。情に厚く、涙もろく、ときに番組中でも流す涙を隠さない人間性。これらを記憶に重ねて感じとるとき、画面を通しても感動を覚えるのだと思います。


彼自身をマラソンの主役に取り上げ、綿密な時間配分やサポートで作り上げた中では、せっかくの本人の良さを殺してしまったように思いました。ちょっぴり残念。