教員・事務所・学生の結び付きを | 3月23日(水)【文・文構一期生卒業大放談会】

教員・事務所・学生の結び付きを

文化構想学部生として4年間の学生生活を送る中で、(新設学部の一期生ということで譲歩すべき部分もあるとは思いますが)実に様々な問題にぶつかってきたなあと、今振り返って思います。それは、講義や演習などの履修制度の問題であったり、自分の学部に対するアイデンティティの問題であったり、教員の姿勢に対する不満であったり、学生への不満であったりしました。しかし、それらの事をまとめて考えてみれば、それはひとえに「学部生活に関する、明確化された情報ソースがなかった」ということに起因するのではないかと思うのです。
そんな考えから、私は友人達と文化構想学部の情報発信を行うフリーペーパー制作団体を立ち上げました。自分の学部がどういうところで、どういうことをやっていて、どういう魅力があって、どういう問題点があるのかを、内部に・外部に発信していこうと。
そうして媒体を作ったのが2年前の話。今、あの時作った媒体を読み返して、「学部生活に関する、明確化された情報」が記載されているとはとても思えない出来であるなあと感じます。ですが、先述のフリーペーパー団体で躍起に活動する中で見えてきたものがあるように思うのです。
それは、大学には「教員」と「事務職員」がいて、諸々の学部制度に関しての意見が、それぞれの立場によって異なっているのだということ。そして、それら二つの大きな枠に我々「学生」を含めた三者の意見を取り持ち、仲介し、調整するポジションが存在しなかったのでは、ということです。
我々「学生」の立場から、上記の問題に対して出来ることはあまり多くないのかもしれませんが、「教員」なら「教員」、「事務所」なら「事務所」、「学生」なら「学生」それぞれの生の意見を吸い上げ、ダイレクトに各々へフィードバックする姿勢が必要だと思いますし、(マンパワー不足から)その為に学部側が学生を使うことを、学生側は(きっと)歓迎するのではないかと考えます。
文化構想学部表象・メディア論系4年 中小路佳毅