お子様が保育園の同級生から招待状をもらった。
「あそびにきてね」
さっそく出かけた。
たどり着かない。
それもそのはず、保育園児の手による、伝説の海賊王の宝島の地図みたいな、あいまいなイラストなのだ。
とりあえず、お友達がマンションに住んでいることはわかる。それしかわからない。
「絶対に探す」と意気込むお子様も、1時間もたつとぐったりした。「また明日行く」
そんなことしても無駄なので、保護者会の時に奥様が相手の親に直接話をつけた。
今度は奥様が付いていくことになった。駅まで迎えに来てもらえるという。
前回は、地図を見て「こりゃ無理だ」と思ったので、たどり着けないことを前提に、形だけ僕がお子様に付き添ったのだ。
それで、奥様からの報告。
「驚いたことに地図の通りだった。確かに相手の家までの通りの数と建物の棟数は地図に書いてあった通り」
「驚いたことに、向こうの家にあったおもちゃは、うちとほとんど同じ。まあ、うちの子も『みんな持ってるから私も欲しい』って駄々をこねてるわけだから、結果としてみんな同じものを持ってるってことね」
ついでに言うと、家族で出かけるところも同じになるようだ。
うちは先週、木下大サーカスとネズミランドに行ったのだが、お友達宅は来週末に行くそうだ。
という話をしていたら、お子様が言った。「●●くんちはハワイに行ったって」
そりゃちょっとなあ。