金曜ロードショーで断続的に過去作が放映された結果、お子様はすっかりインディのとりこになった。

 

スーパーに行く途中、自転車の後部座席からレイダースマーチが聞こえてくる。

 

というわけで週末、家族で映画館に向かった。やはり自転車の後部座席から、レイダースマーチが聞こえてくる。

 

「運命のダイヤル」

 

評価は微妙なようだ。確かに不要としか思えないムダ設定やら、整合性が微妙なところとか、いくらでもあるのだが、ここだけは言いたい。

 

行ってよかったと思う。

 

たとえば、ふとある日、「なんか今日は、久しぶりにマックが食いたいなあ」と思ったとする。早速マックに行ってセットを注文。

 

出てきたセットは思っていた通りのマック味とマックな量。「うんうん、これだよ」。

 

そんな感じの満足感ですよ。

 

ということはさておき、最後の締めは非常によかったと思う。

 

同時期に公開された有名映画で、「どう生きるか」について問われた主人公が、自分なりに考えて答えを出す、的な物があったようだが、インディも今作、「君はどう生きるのか」について決断を迫られる。

 

でまあ、最近の映画の主人公は延々と思い悩んだ末に結論を出すのだが、インディはたいして悩まない。

 

ほぼノーモーメントで即答だ。

 

しかも、インディの人生の決断はまったく、その後の展開に反映されない。むしろ、「うるさい黙れ」的な扱いだ。

 

でもまあ、そんなもんじゃないでしょうか。

 

自分で考えて納得いく結論を出すというより、周りとのかかわりあいの中で人生は進んでいく。

 

ということを、お子様の面倒を優先する生活を送っていると思うのですよ。

 

そもそもインディの人生って、典型的な「巻き込まれ型」だしなあ。

 

それはそうとして、ネタバレ的ではありますが、最後の方、阿部寛が出てくるあの映画かよ、と思った。

 

お子様はそれに気づいたようで、「この前見た。●フ●に入るやつ!」との感想を漏らされていた。