その①からの続きです
次にジャケットの袖丈詰め。ここは「もっと詰めますか」「いや行き過ぎました」と、いったりきたりで、結構時間がかかりました。へたそとみるか慎重とみるか、それはお好みで。
次に、背丈の詰めに入ったんですが、ここは針止めではなく、ゼムクリップでもなく、「イメージがつかみやすいんで、ワンサイズ下の服持ってきます。肩とか胸はきついと思いますが、丈がこれぐらいで良いか見てください」と。
確かに、針止めとは違って、ジャケットそのものを変えた方が圧倒的にイメージはつかみやすかったですね。
しかも着替えたところを見て、店員さんは素直に「あれ、こっちの肩幅のほうが良いですね?もしよろしければ、こっちにしませんか」と言ってきました。
ということで、こっちをベースに胴回りをプラス調整することにしました。
最後はラペル幅をどうするか。基本は8センチですが、プラスマイナス1センチできるとのこと。狭くすれば若々しく、広めれば貫禄が出ます。8センチでお願いしました。
これで終了。ここまでで30分です。
次はボタンとか裏地とか切羽とかのディティールの相談。有料オプションは選ばず基本の一番安いので押し通し、10分で終了しました。
納品は21日後。宅配でお願いしようと思ったのですが、「問題があったら作り直しますので、是非初回は来店して試着してほしい」と非常にきわめて強く求めてきたので、そうすることにしました。
さてここまでの感想ですが、きちんと基本通りの採寸をしてますし、特に店員さんにそれほど技量的な問題があるとも思いませんでした。
基本的には素っ頓狂な提案はなく、どんな業種のサラリーマンでもOKな、オーソドックスな服のおすすめ内容が中心です。
完全に向こうの言うとおりに作っても、まずは「そんなもんだろう」というものができると思います。裾幅の件は、新入社員ほやほやの若者にお勧めする細さとして、接客マニュアルに記載されていたんでしょう。きっと。
サイズ服やゼムクリップの仕組みも併せて考えると、店員さんの腕がいまいちでもフォローできる仕組み作りに力を入れている印象です。
ジャケットの肩幅については、採寸よりサイズを下げましたが、これは好みの問題もあるでしょう。元のサイズでもアリだと思います。
とはいえ、裾幅の件もありますので、気になったら「念のため、こっちも着てみたい」「細すぎだろう」とはっきりいうのがいいと思います。
こう言っては何ですが、向こうも経験に裏打ちされた絶対的な自信から、「これしかない」と確信を持って勧めているわけではなさそうだったので、いやな顔をされることはないと思います。
とはいえ、全体的に対応も感じ良く、というか店員さん、ごく普通の社会人でした。こういってはなんですが、新宿の某有名百貨店のメジャーメードコーナーの店員より採寸は丁寧でしたよ。
デザインは基本2種類しかありませんが、まあごく普通にこじゃれたサラリーマンって感じです。
ユニクロはいやだけど、アローズ本店に行くほどこだわりはないのでグリーンレーベルで良いです、みたいな人ならこれでいいのでは。
ラペル幅が調整できるので、ややモードっぽい若者向けスーツにも、クラッシックな大人向けにも、ある程度は調整可能です。
でも、細かいディテールでなく、サイズ感で勝負したい、という意向が伝わってくる感じですね。
補正は、怒り肩・なで肩補正以外はだいたい、必要なところは網羅しています。私は結構なで肩なんですが、芯地なしの仕立てでもない限り、肩補正が必要と思ったことはこれまでなかったので、別に肩の補正はなくてもいいと思いました。
全体的な価格感ですが、格安店のつるしのスーツを買うより一回り高いでしょう。今回は35000円の生地でしたが、スーツカンパニーのつるしなら、19000円の一番安いラインになるんじゃないのかな、という印象を受けました。
ただ、そこに裾上げ、背丈詰め、袖丈詰めをやったら追加料金が8000円ぐらいかな?
さらに胴回りや脇詰めなどのサイズ調整もお願いしたら、結局こみこみで35000円になるような気もします。
ちなみに採寸中、常連風の男性もやってきました。30代後半か40代?でピタピタパンツぎりぎりのおしゃれさんです。銀行やメーカー系でないことは確実です。よりアバンギャルドな生地を求めて相談していました。
とりあえずはそんなところです。
出来上がったら、レポをまた上げます。
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