令和4年11月13日、NHK「日曜スペシャル」(「昆虫」驚異の適応力)を放映していた。このテレビを見て、驚いたことがある。それは、地球の持続的な環境維持に、昆
虫が一役買っていることを報じていたことである。
昆虫は地球上に100万種いるとされているが、その中に人間から害虫と言われて嫌がれている“シロアリ”がいる。そのシロアリが、地球温暖化の防止を果たしていることを、アメリカの昆虫学者が報じていたのだ。すなわち、昆虫が「地球温暖化」を食い止める役割を果たしているのである。
一方、お隣の家の駐車場はアスファルト舗装し、蚊など昆虫を住めなくしているのが人間である。また、自分の家の周りに除草剤を蒔き雑草が枯れてしまっているので、ますます地球温暖化は進んでいる。来年の秋には、コオロギやスズムシが死んでしまって、私の庭で鳴くことはないだろう。人間は、あまりにも勝手すぎる動物ではないだろうか。
下の写真は、私の自宅とお隣の家の境界を撮った写真である。

また、次のタンポポが写っている写真は全く異なって見えるが、約10メートル離れたほぼ同じ場所でとった2年前の写真である。

このようにタンポポが一斉に咲き乱れた時期があるが、いつの間にか家が建ち並び全く様相を変えていくのが、帯広市だけではなく日本全土であろう。豊かな自然を守っていくことが如何に大切なことか、この2枚の写真を見ても分かるだろう。
今年の春、十勝川の川べりで犬と散歩していたら、知人の関西人がこのタンポポをみてとても綺麗といったが、北海道の大自然の中に咲くタンポポの美しさに、感動したのだろう。
一方、東京からの友人が雑草の生えていない畑を見て驚いていた。雑草が生えないように、農薬をまいているからであろう。そして、そこから獲れるジャガイモを私たちは食べているのであるから、体に悪くないはずがない。中国野菜には農薬が多量に使われているそうであるが、十勝産の農作物にも農薬が入っていないかと心配している。
私は学者ではないので詳しいデータを持ち合わせていないが、食品アレルギーやLGBTの人が増えているのは、食品に含まれている防腐剤や甘味料が原因でないだろうか。すなわち、環境ホルモンが考えられると思う。人口が減っていく国に繫栄した国はないので、人口が急減する日本は寂れていく一方であろう。
国が繁栄するためには、有効需要の拡大が必要で、そのためには人口が増えて消費拡大の必要がある。戦後の北海道は、産うめや増やせやで全国一の人口であったが、北海道をはじめとして現代の日本は少子化で人口が減り始めており、100年後、つまり2100年にはさらに進んで、5,000万人付近へと減少すると予測されている。
人間は高等動物といわれるが、環境に適応する昆虫と違って、何と愚かな動物なのだろう。ただ、昆虫も年間2.5%も減少し、絶滅危惧種になっているらしい。
「十勝の活性化を考える会」会員