炭鉱の町“夕張” | Bunbunのブログ

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ご存じのとおり、2007年、夕張メロンで有名な夕張市が事実上の財政破綻をした。夕張市は、最盛期におよそ12万人も住む炭鉱の町であったが、先月末の人口は、実に1/13の7千5百人である。

石炭から石油へのエネルギー革命により急速に人口が減少し、この流れが止まる気配はなく、65歳以上の高齢化率は50%超と市の中では全国一番である。そのため夕張市職員の給与は低く、市民の方から職員の給与を上げてくれという声も出ているそうである。

私は15年前、夕張市内で行われた“植樹祭”に参加した。毎年、夕張市では映画祭が行なわれおり、その時、俳優の吉永小百合さんが来賓できていて、初めて本人を生で見た思い出がある。植樹の時、自分の名前と日付、そして「いつも笑顔を忘れずに」という言葉を銘版に書いたが、その銘板はいまどうなっているのだろう。

 

また3年前、鈴木直道北海道知事(当時、夕張市長)の講演を帯広畜産大学で聞いてきたが、その時、夕張市長は、「30年後の東京は、今の夕張市と同じ状態になっているかも知れない」と語ったが、本当にそのように進んでいるのかも知れない。

日本全体では、夕張市ほどの人口減少は予想されていないが、夕張市のように財政がたちいかなくなる自治体が続出するだろう。人口減少は始まったばかりで、これから本格化するので、日本社会はその影響を緩和するように意識を変えなければいけないと思っている。

 

話は変わるが、十勝と130キロ離れた釧路市という炭鉱で栄えた町がある。昨年末で帯広市の人口と逆転し、北海道で6番目の市に転落した。釧路は、昭和44年(1969年)から9年間も続けて、水揚げ量日本一を記録した漁業の町であったが、地球温暖化で漁獲量も減少し、魚種も変わってきたそうだ。例えば、サンマはたくさん取れ過ぎて困るほどの魚だったが、今は海流の変化などにより全く取れず、庶民の台所から消えてしまったし、サケの水揚げも年々減少しているそうである。

このように地球温暖化の影響ははかり知れないが、ある大学教授によれば、地球温暖化で“北極海航路”が通年にわたって通行可能になり、釧路がヨーロッパとの物流の拠点になる可能性があると語っている。

「十勝の活性化を考える会」会長

注) 北極海航路

北極海を通り、ヨーロッパアジアを結ぶ最短航路(大圏航路)のうちの一つで、ヨーロッパから北西に向かい北アメリカ大陸を回って、大西洋と太平洋を結ぶ「北西航路」と対をなす。

他航路との距離の比較

ヨーロッパ・アジア間の航海距離 (海里)

 オランダロッテルダムから

目的地

喜望峰経由

スエズ運河経由

北極海航路経由

スエズ運河経由より短縮される距離の割合

 日本横浜

14,448

11,133

7,010

37%

 韓国釜山

14,084

10,744

7,667

29%

 中国上海

13,796

10,557

8,046

24%

 香港

13,014

9,701

8,594

11%

 ベトナムホーチミン

12,258

8,887

9,428

−6%

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

 

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