稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾がINIへ伝えた人生論 | シオンのブログ

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稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3人による『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA)。5月19日の放送では、ダンスボーカルグループのINIがゲスト出演し、新しい地図の3人に先輩アーティストとしてのアドバイスを求めた



3人にはINIからたくさんの疑問・質問があり、INIメンバーの趣味と特技をジャッジするコーナーでは、池﨑理人が「似顔絵が得意で、これで(芸能界を)生き抜いていけるか」と判断してもらおうと、草彅の似顔絵を30秒で描き上げる特技を披露した。そして完成した似顔絵について、草彅本人も「特徴捉えてる」「いいね」と絶賛。出演者一同からも「おお~!」と感心のどよめきが起きた。ところが、香取だけはこの特技に対して辛口審査。ただ、その理由が「なるほど!」と思えるものだった



香取は「絵はめちゃくちゃいい」と評価しつつ、「30秒って、ちょっと尺取れない」とテレビのサイズ的に考えると不向きな特技だと指摘。さらに「30秒って相当だから」「コマーシャル2本分だよ」とテレビ番組で30秒という時間を使うことがいかに貴重かを説いた。そういう意味で“10秒似顔絵”でないと、この特技は使ってもらえないと話した



私たちからすれば“たった30秒”。しかし香取のその言葉は、アーティスト・タレントはどれだけ身を削って、いかに“テレビのなかの30秒に臨んでいるのか”がわかるものだった。それは香取だけではなく、稲垣、草彅、そして出演しているキャイ~ン、みちょぱ(池田美優)、EXITにも当てはまることだろう。“たった30秒”の重みを知るからこそ、今のポジションがあるのだ。その点で、「芸能界を生き抜けるか」という池﨑の質問に対する香取の答えは、非常に芯を食ったものになっていた



番組前半で飛び出たINIの質問「メンバー内で隠し事はないほうがいい?」に対する回答も興味深かった



INIメンバーの意見としては、“オープンにしたい派”と“隠し事はあったほうがいい派”のほぼ半々に分かれた。INIで特にプライベートがミステリアスなのが、リーダーの木村柾哉だそう。佐野雄大が木村に「昨日、何してた?」と聞いても、「昨日一日中、天井見ててイスに座ったら終わってた」など謎の返答が多いという。ただ木村は、プライベートなことは「言う必要ないかな」と持論を口にしていた



稲垣、草彅、香取は「隠し事はあっていい」とし、そのうえで稲垣は「僕らは極端だと思う。(互いのことを)知らなさすぎる」「ずっとそれはグループの時からそうだったし、お互いの連絡先とか住んでるところとか、あえて聞いちゃいけないというか。知らないほうが逆に興味が沸く」と彼らなりの利点があることを語った。この話も、3人の関係性が長続きしているヒントのように聞こえた



その次の質問「多忙な時のスケジュールをどう乗り切るのか」では、注目の回答やエピソードが続々。INIは収録日である4月7日の時点で、2024年の年明けに休みがあったくらいで、それ以降は働きっぱなしなのだという



3人もデビュー時は、2、3カ月は休みがない状態があったとし、稲垣は「当時は今と違って深夜まで仕事があったりとか。朝までスタッフも僕らも働いたり」と振り返り、香取は「働き方が改革される前の話」と言い表した。かつて彼らが経験したあまりの忙しさに驚かされつつ、香取は精神状態を保つために自分から休みを申し出て海外旅行に行くなどしていたことや、草彅は忙しすぎて記憶がなく、たまに風呂のなかで溺れそうになっていたことなど、ピーク時の3人がどんな状態だったのかが窺えた



さらに香取はINIに、3年前のデビュー時は現在のような多忙さを求めていたところがあったのではないかと逆質問。それは決して「自分たちが望んだことなのだから贅沢を言うな」という意味ではなく、あくまでお題に沿った「乗り切り方」の回答として的確なものだったように思える。つまり、多忙な現状に対する自分なりの受け止め方や、気持ちを少しでも軽くするための“自分への言い聞かせ”である。「乗り切り方」という点では初心を思い返すのも有効である、ということだ



ほかにも「20代の頃のお金の使い方」についての質問では、草彅が「20代前半で100万円のジーパンを買った」とサラッと言えば、稲垣は21歳で初めて買った車が高級外国車のマセラティだったと明かし、香取は「使うのいいと思う」「今のほうが僕は使う」と自分が満足できるのあれば我慢せず使ったほうがいいという、3人の金銭感覚もアドバイスとして伝えた



「20代の時に“これをしておけばよかった”と後悔していること」について、香取が「歌の練習」を挙げ、現在ソロで歌う機会が増えたことでそれをあらためて痛感していると話していた。これは香取が今、どんなふうに自分の活動を考えているかに触れているものだった



重要なのは、これらの話はアーティストだけが共感するものではないこと。仕事や勉強に打ち込む私たちにも当てはまる“人生論”のようなものであり、稲垣、草彅、香取がいろんな経験をしてきたからころ説得力が感じられる内容でもあった。その点で今回の『ななにー 地下ABEMA』は、視聴者的にもうなずきが止まらない放送回になったのではないだろうか






【INI】
日本の男性アイドルグループ。サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」を通じて結成された。池﨑理人、 尾崎匠海、木村柾哉、 後藤威尊、 佐野雄大、  髙塚大夢、 田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅の日本人10名、許豊凡の中国人1名の計11名で構成される。吉本興業とCJ ENMの合併会社であるLAPONEエンタテインメントによって運営されている


参加者のほとんどはエンターテインメント業界での活動経験がなかったため、INIに選ばれたメンバーの経歴も様々であった。木村柾哉と西洸人はダンサーとして活動し、有名アーティストのバックダンサーを務めた経験があった。田島将吾はバラエティ番組やテレビドラマにも出演。また、韓国の芸能事務所CUBEエンターテインメントで2年間練習生をしていた。尾崎匠海は、エイベックス・マネジメント所属のダンスボーカルグループの一員として活動。藤牧京介は、TikTokで歌唱動画を投稿し、19万人のフォロワーを持っていた。許豊凡は、地元中国で練習生の経験があった他、大学でダンスサークルに所属。後藤威尊は大学でダンスサークル、高塚大夢はアカペラサークルにそれぞれ所属していた。松田迅はダンス経験が僅かにあった。池﨑理人と佐野雄大は、歌もダンスも未経験であった


グループ名「INI」には、「『PRODUCE 101JAPAN SEASON2』で出会った11人の僕たち(私:I)があなた(I)と繋がり合う(Network)」という意味が込められている

















(本来ならば質問の回答はジャニタレに向けて発信されるものだったかもしれない。ネットニュースで読めるのだから、関係性が薄くても今のSTARTO社のタレントにも響いてほしい言葉である)