子供の虐待のニュースを聞くと
胸が痛みます
そして
いつも思い出します
息子がまだ小さかった頃のことを
息子は
まだ1歳になっていなかったかな
よく食べて、よく眠り、よく笑う
ぽちゃぽちゃの可愛い息子でした
夫も私も
息子が可愛くて可愛くて
仕方がありませんでした
夫は
息子に会いたくて会いたくて
仕事が終わると
大急ぎで帰宅していました
そして
にこにこ笑顔の息子の
ぽちゃぽちゃほっぺを
両手で挟んでペチペチしながら
「ただいま~
今日は何ちてましたか~」と
するんですね
それをされると
息子は急に泣き出すのです
夫は驚いて
さらに息子のほっぺをペチペチしながら
「どうちたの~
なんで泣いてるの~
よちよち~」とやります
最初は私もわかりませんでした
どうして急に泣き出したのか
夫の手が臭かった
夫の息が臭かった
夫の顔が臭かった
朝から出かけていた夫の顔を忘れて
知らないおじさんだと思った
その翌日も
夫が息子のほっぺをペチペチすると
息子は泣き出しました
帰って来た夫の顔を見た時は
笑っていたのに
ほっぺをペチペチされた途端に
泣き出しました
もしかして…
私は夫に言いました
ちょっとそれ、私にもしてみて
私のほっぺを
ペチペチしてみて
夫は
「なんでやねーん」と
ケラケラ笑いながらも
私のほっぺをペチペチしてくれました
その時にわかりました
私は夫の手を払いのけて言いました
「痛いねん」
夫のゴツゴツの分厚い手で両頬を挟まれて
大人の男の力で
まだフワフワの柔らかい頬を叩かれる
これは痛いに決まってる
泣くに決まってる
そんなに力を入れてるつもりはなくても
息子にとっては
とても痛かったのです
それを夫に説明しても
わかってくれませんでした
そんなに力を入れていない
優しくしてる
痛いわけがないと言われました
では
同じような力で自分の頬を叩いてみろと
言いました
夫は
自分の頬をペチペチしてみたけど
全然痛くないとのこと
大人の皮膚と赤ちゃんの皮膚は違う
仕方がないので
私が夫の頬を
思い切りペチペチしてあげました
息子にとっては
あなたの大きな手と強い力を
こんな風に感じるのよ
泣くでしょ
わかる
可愛がっているつもりでも
息子にとっては苦痛だったのです
泣くには理由がある
何故なのか、原因を突き止める
そして改善する
この作業ができない親
気づくことのできない親は
その虐待を止めることができない
そして
可愛がっているのに泣く子供が
だんだん可愛いと思えなくなり
虐待が
エスカレートしていくのかもしれません
子供が泣くのは
理由があるんです
泣いている原因を考えて
一生懸命に考えて、解決して
子供を笑顔にすることが
親の仕事なんです