赤い着物のお姫さまは、Mちゃんに夢中。
「私には何かないの?」
と聞いてみると、
だからありがとうと言っておる
と、怒られた。
Mちゃんは、龍とコンタクトをとっていたようで、
お姫さまには気づいていなかった。
と、話すと、
「徳川慶喜の養祖母かもしれない」
と言った。
「慶喜とは7才しか上でなくて、すごく仲が良かったらしい」
「私、この方にお茶を入れてもらったと思う」
「やっぱり、慶喜の側近だったんだね」
しかし慶喜が頼りにした側近は、
みんな大政奉還より前に暗殺されているそうだ。
弘道館に探しに行くくらいだから、
Mちゃんの前世は、慶喜が弘道館に
謹慎になったときの御付だと思うんだけど。
好文亭の辺りまで戻ってきた。
「ブログネタになりましたか?」
「あとひとつくらい、ドカンと欲しいかなあ」
Mちゃんが、この碑の前で立ち止まった。
右手を出して、歩み寄っていく。
「握手を求められました。
『おぬし、生きてたのか しばらくだな』って
喜ばれてるんですが」
「この碑の人みたい。この方は藤田東湖の従弟で、
慶喜の側近中の側近て書いてありますね」
つづきます ( ゚ ▽ ゚ ;)
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