　早いものだ。新しい年が始まって、もうすぐ１カ月が過ぎようとしている。ウサギ年の今年３月、自分は６０歳になる。と同時に、長い間勤務した教員社会を定年退職する。自分の年度までが６０歳定年。その後は徐々に定年を延長し、数年後には６５歳が定年となる。自分はちょうどその狭間になったということだ。年金がおりるのは６５歳からなので、５年間は働かない限り無給状態になる。しかし、この５年間は自分にとっての「人生最良の時間にしたい」という思いが強い。そう思うと、自分のウニヒピリ(潜在意識)を無視したまま、今の職場で再雇用を選択することは自分にできなかった。

先のことを考えると、不安だらけなのも確かである。だがヒューレン先生が教えてくださったように、「今、この瞬間」のクリーニングこそが鍵である。クリーニングして、クリーニングして、クリーニングし続けながらインスピレーションに気づき、それに従っていこう。それでも、無職だったらそれは「今は休め。心や身体を悪くしたり破壊されたら、仕事どころではない」という神聖なる存在の声だとして、それに従いたい。

そういえばヒューレン先生は、こんなことも言っていた。

「あなたのほんとうのしごとはなんですか？それはただひとつ、「自分」を取り戻すこと」

そのためにも、今、自分がこの場で、「ありがとう・ごめんなさい・許してください・愛しています」とクリーニングし続けていきたい。きっと光が見えてくる。そして、その光を灯として輝かそう。平和(^^)/

　元旦の「朝日新聞」読者の声のページに、感銘を受けた文章が掲載されていた。それは、神奈川県の小学校非常勤教員をされている７１歳のたかはしさんの「なるぞ　森林インストライター」という投書だ。著作権侵害になるので、ここに文章を掲載できないのが残念だが、彼は７１歳になっても非常勤として学校現場で働いている。子どもたちと森林内の野外活動を通して、自然の大切さを知り、自分も森林インストライターを目指すことに決め、受験したが結果は難しく、今年こそは合格したいという前向きな文章だ。何よりも、７１歳でも学校現場で働き、さらに趣味と実益を兼ねて資格を取ろうとしている姿に感銘を受けた。

自分も自然観察員や森林インストライターのような「自然と人々との橋渡しをしていきたい」と日頃から思っていたところの記事だったので、とても感動した。世の中には、自分と似たような境遇や考えの人もいることを知り、一人で微笑んだ。(^^)/

　今年の冬は１０年に１度の寒波？らしい。特に日本海の積雪は凄いものだった。ここ仙台も先日の最高気温が氷点下。それでも、その寒さの中で一所懸命生きている動植物に野鳥たち。彼らに人間の言葉が話せる能力があったら、私たち人間にどんなことをつぶやくだろうか。

「自分たちの基準で私たちの住処を汚すな！壊すな！ふざけるな！

自然に反するソーラーパネルも風力発電も、そして原発も、俺たちの大切な住処を壊しつづけて、これからもどんどん作るのかい！

いい加減にしろよ人間さん」

そんなつぶやきが聞こえてきそうだ。

　天気がよい休日、近くの河川を散歩してみた。枯れた草木を見つめながら農道を歩く。寒さが身に染みて、吹く風も寂しさが感じる。

この場所は昔からシジミ貝が採れる場所。遊漁料を払わないと条例違反になる。そんな場所に1頭のホンドギツネの屍骸があった。死んでから３カ月以上経過したのか？骨と皮だけが残っている。

周りを見ると、捨てられた貝の欠片。

もうすぐ大震災による津波から１2年が経過する。寒さ厳しい冬の河川は、命が終わる場所のようにも見えた。

浅瀬をのぞいてみた。

すると生きているシジミ貝を発見。

思わず手に取ってみた。

こんな冬でもしっかり生きているシジミ貝ひとつ。

大切なものを扱うように、そっと元の場所に戻した。

　歩いた道を引き返し、広い畑に出る。(柳林を重機で伐採し続け出来上がった広い畑。昔はたくさんのノコギリクワガタ等が柳林に生息していた。だが、内陸ではこのような広い土地も宅地や駐車場が広がり、河川敷にしか見られなくなってきている)

自分も隠居したら畑を借りて、カブトムシの養殖をしていきたいという小さな夢がある。

「カブトムシのじいちゃん」

と言われながら、障害のある子どもたちの施設に毎年プレゼントしていきたい。

ささやかな夢だ。(^^)/

竹やぶ側に、シロダモの樹木がたくさん生え茂っていた。春から夏にかけて、もしかしたらアオスジアゲハの成虫が観察できるかもしれない。楽しみが一つ増えた。(幼虫の食べ物（食草）はクスノキ、タブノキ、シロダモ、ニッケイなどのクスノキ科植物)

冬の中にもしっかり根づいている生命。

自然の素晴らしさを感じた瞬間でもあった。平和(^^)/

　自分の輝く場所を探しながら、今日もクリーニングを楽しもう。

1月は行ってしまう。2月は逃げてしまう。3月は去ってしまう。

そんな冬の風景。

「先の結果を考えるよりもクリーニング。信じるよりもクリーニング。クリーニングするか、しないか、ただそれだけなのです」

ヒューレン先生の言葉が自分を癒し、輝く場所に導いてくれることを体験していきたい。しっかりと前を向いて歩きだそう。「平和は私から始まる」

　　　　　　　令和5年1月29日(日)　寒さ厳しい夜に記す。

新年に綴る