深海輪舞曲~rondo in the abyss~ -27ページ目

深海輪舞曲~rondo in the abyss~

乳がんを契機にあれこれ気づいたこと
乳がんは、恐い病気じゃない
こうすれば「よりよく」生きられる
「キャンサーギフト」ってあるんだな~…って♪

又此宮に怪異の事あり
大崎信守の手記に曰く――

萬治三年七月二十八日申の刻、伊雑宮の地下人、松本長兵衛と申者、神木百枝松の傍にて、たけ一丈許りなる異人、両眼大圓鏡のやうにおぼへたるに行逢ひ、忽ち倒伏して行さきも不覚ところに、同二十九日辰の刻、内宮洪水の儀あり。
(出典:三重県郷土資料叢書 第68集「志摩の国基礎資料 志摩郡史(鳥羽誌) 志摩国旧地考」著者 曽我部市太 井阪徳辰 発行者 三重県郷土資料刊行会)

【シロウト意訳】

萬治3年→1660年
申の刻→午後3~5時
一丈→約3.03m
辰の刻→朝7~9時

1660年7月28日の夕方頃
伊雑宮の地元民・松本長兵衛さんが
神木である百枝松のそばで
身長約3m、両眼が大円鏡のような「異人」
に遭遇しました
(松本さんは)たちまち倒れ伏してしまって
どのように行った(異人から逃げた?)
のか覚えてないよう
その翌日29日の朝
伊勢神宮内宮が洪水に遭いました


【あれこれ考察】

↑↑これがいたっぽくね?!
【フラットウッズ・モンスター】
1952年9月12日にウェストヴァージニア州のブラクストン郡フラットウッズの町でUFOとともに目撃されたといわれる有名な「宇宙人」、あるいは未確認生物である。別名はブラクストン郡のモンスター、10フィートモンスター。日本では「3メートルの宇宙人」の名で知られる。
フラットウッズ・モンスターは高さ10フィート(後述の公式サイトによれば、12フィート(3.66m))という驚くべき高さの生物で、人間のものではない光る目をした、明るい赤い顔の、スペードのエースのような形状の頭で、明るい緑の衣服をひだ状にして腰から吊り下げている、短い腕で(あるいは腕がなく)爪のような手を持ち、浮上して動くという。(出典:wiki)



これまでの記述は概ね
単独の怪異を扱っている

のではなく
天皇や伊勢神宮や
社会の重要事件などの「予兆」として
扱われていることが多いです
「伊雑宮」が
国家の重要事項とリンクしている
と考えていたからこそ、
わざわざ書物に残したのでしょうかね

…私が文献から拾った伊雑宮の怪異エピソードはあと2つ。
又此宮に怪異の事あり
大崎信守の手記に曰く――

同十七日の夜子の刻の程に、伊雑宮より東南の方、田邉氏社の上に、火燈のやうに赤雲たなびき、西北の方に舒張候事。
(出典:三重県郷土資料叢書 第68集「志摩の国基礎資料 志摩郡史(鳥羽誌) 志摩国旧地考」著者 曽我部市太 井阪徳辰 発行者 三重県郷土資料刊行会)

【シロウト意訳】

同月→1660年(萬治三年)6月のこと
夜子の刻→深夜11~午前1時

1660年6月17日の深夜
伊雑宮から東南の方にある田邉氏社の上に
火のように赤い雲がたなびき
西北の方にのび広がっていった

【あれこれ考察】

深夜に赤い雲…って
どうやって確認したのでしょう
月灯りがあれば、それほど難しくない?
この出来事を「怪異」として
扱っているのは、その翌日に
摂津の国が水難に遭うことの予兆として
考えられていたから…でしょうか

…では、私が一番驚いたエピソードを
次にご紹介します