長文です
……………お願い……………
・こういった題材がお嫌いな方は、ここでお引き返しください。わざわざお越しくださったのに、不快な気持にさせてしまうことは本意ではありません。
・当ブログの主なテーマとは逸脱する今回の記事ですが、日々の雑感をつづる「徒然備忘録」というジャンルも設けておりますので、今回はそういうエントリーであることをご了承ください。
………これより記事…………
ここ1~2年、特に感じていることなんだけど、テレビ・新聞など「双方向性のない主要メディア」の報道が、おかしい。
客観性というか中立性に欠けている。政治ニュースを心情で論じる。時にはヒステリックな印象さえ受ける。
製作している当事者たちは「中立」のつもりかもしれないが、それならば中立の「軸」が傾いている。
一定の部分まで「事実」を伝達しているものの、いつの間にか「一方、●●(例:反対する「市民」の間)では…」「これを受けて、隣国の●●は…」と『特定の声』が続き、事案を総括する段階(まとめやシメの段階)になると、だいたいいつも現政権批判。
特定のイメージを誘導する資料映像とか街頭インタビューとかも間にはさみつつ…
何なの?
どうして特定の方向に偏った情報を提示して、視聴読者に「常に」一抹の不安を押し付けるの?
怒涛の「不安を煽る素材」ラッシュで、視聴読者の「何か怖いね」「怪しい感じだね」「強引な感じだね」とネガティブな感情だけ引き出して…視聴読者が少し立ち止まって考え、理解しようとするのを阻止して思考停止にでもさせたいの?
7月1日、政府は集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定した。
付随するキーワードは、『声の大きい』ものを拾い上げれば「憲法9条」「憲法解釈」「戦争」「再武装」「軍国化」「徴兵」…などなど。
それらを受けて主要メディアは、一大ネガティブキャンペーンとしか思えないかたちで、今回の閣議決定がさも「日本の平和を脅かす出来事」かのような論調で、精力的に情報を発信し続けている。
同日18時には、安倍首相自らカメラの前に立ち、公式会見を行った。
それに続く質疑応答…
北海道新聞、フジテレビ、AP通信、毎日新聞の順番だったかな?間違えてたらスミマセン。
質問内容がどれもこれも「巷でウワサされてるレベルの疑問」ばかりで、TV前で脱力してしまった。もっと言えば、自分達が日頃ヤイヤイと騒いでる『反対ありき』のネタを、一国の総理大臣にぶつける始末。発表内容をしっかり聞き取っていれば、どれもこれも「答え」は会見の中にあるものばかりなのに。
翌日の19:30からのNHK『クローズアップ現代』も、キャスター側が繰り返し繰り返し、同じ質問のループばかりで、菅官房長官が丁寧に話す機会をこれでもか、と奪い続けていた。
内閣官房は7月5日に公式ホームページで 「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」の一問一答 を公開した。
ほら見ろ。
メディアがギャンギャン騒ぐから国民の理解が深まらないと政府が案じて、全22問のQ&Aにまとめアゲしたじゃないか。
やれ「国民の理解が得られていない」だの「平和主義を放棄するのか」だの「徴兵され戦争に行くのか」だの「歯止めがきかなくなるのではないか」だの…
LINEで流布されてる怪文書に不安を覚えた青少年たちは、少なくとも内閣官房の一問一答を見たら、恐怖や不安は瓦解するだろうね。こんなデマに惑わされて気の毒に…
【問10】【問11】【問12】の解答読んで、スッキリしようね♪
巷にあふれかえる雑音に近い情報の数々。ノイズキャンセラ機能はオートでは発動しない。自分が疑問に感じ、考え、何が知りたいのかを明確にしてから情報に触れないと、あっという間に飲み込まれてしまう。
私が注目した設問は2つ。
【問19】:今回の閣議決定により、必要ない軋轢を生み、戦争になるのではないか?
公式会見の場でも、中国・韓国への対応は2番目に質問されていた。
4月6日の朝日新聞の記事「集団的自衛権、行使容認反対63%」でも、大きな関心事として取り扱っている。
この「反対63%」の根拠はもっと大きく記載しないといけないね。文末にちょこっと
調査は日本と中国で2~3月、韓国で2月に行い、中国調査は主要5都市で実施した。有効回答は日本2045件、中国1千人、韓国1009人。(原文まま)
て添えるだけじゃ、敢えてミスリードしてると思われても仕方ないね。
このヘッドラインでは、この調査結果は「日本国内にいる人50%、韓国で調査した人25%、中国で調査した人25%からはじき出した反対」って伝わらないでしょう?
日本の集団的自衛権は日本国民有権者たちの間で論じる問題であって、わざわざ内政干渉させなくてもいい。
そもそも…
領土問題でモメてる国の意見を聞いてどうする。
尖閣諸島をめぐる領海侵犯や防空識別圏設定、竹島をめぐる韓国との係争…
ついでに8日には北方領土問題を抱えるロシアも:
ロシア外務省は7日、日本の集団的自衛権行使を容認する閣議決定について、「日本は安全保障が地域の隣国にとって敏感な問題であることを自覚すべきだ」として慎重な対応を求める声明を出した。(ソース:毎日新聞)
「日本に自衛されると侵略しにくくなって困る国」が反対している訳ですよねわかります。
【問21】の答えにもある「集団的自衛権=抑止力」こそが正解。ほんとこれ。
ちなみに日本の集団的自衛権を支持する国々は;
アメリカ(オバマ大統領・ヘーゲル国防長官)・ニュージーランド(キー首相)・オーストラリア(ビショップ外相)・フィリピン(アキノ大統領)・シンガポール(リー・シェンロン首相)・ベトナム(ダム副首相)・マレーシア(ナジブ首相)・タイ(ユタサック国防副大臣)・インドネシア(ユドヨノ大統領)・EU(ロンパイ欧州理事会議長・バローゾ欧州委員会委員長)
でもさ、メディアが「多くの国民が集団的自衛権に反対しており…」って言ってるけど、あれは何なの?
これは簡単。
メディアは官邸前などで行われている反対デモなどを論拠にしているみたいだけど、実際これらの活動をニュースとして報道するときは、言葉を使い分けている。主語は「国民」ではなく「市民」としているね。
大きな声を上げて反対してる人々がすべて、日本国籍を有して参政権のある「日本国民」であるとは限らないことを示唆してるんでしょうかね。
デモ画像はこちらを参照ください
どうもしっくりこない。デモのプラカードや横断幕などのサイン&アイキャッチ表現に日本的なものを感じない。
日の丸すら掲げずに、中指を突き立てながら、「日本のためにアクション」されてもねぇ。
「戦争ハンタイ」を「戦争ヘンタイ」って書き間違えてたり、簡体字、繁体字、ハングルが踊ってたりするし…
ついでに数字を盛るのもお手のもの。
「主催者発表」と一言添えれば、メディアは責任逃れできるもんね。

どうカウントしたら2,000人になるの?高い予算でヘリ飛ばして空撮するなら、ちゃんと「主催者発表」にふさわしい写真撮ってあげたらいいのに。
参考画像上げるけど…

ライブ集客【2,000人】

第九合唱【5,000人】

2010年ギリシャのゼネスト【2万人】

東京マラソン【3万人】

1950年キング牧師演説【20~30万人】
プレスリリースされる「反●●デモ」の写真て、ローアングルからのアオリやアイキャッチ以外の細かい文字なんかもきれいに撮影できてるけど、参加者にキメポーズでも取ってもらってんの?ってくらいわざとらしいものばっかり。台湾の「ひまわり革命」とかみたいに、デモ参加者の本気度やその場の熱気が全然伝わってこない。報道なら、そういったものこそ写真に切り取って伝えてほしいのに。
つまり何が言いたいのかというと
集団的自衛権容認反対デモの画像から伝わってくるのは、真摯な憤りや世の中をよくしたいという熱意よりも、嫌悪・憎悪・凶暴性・狂気。
そして、それをあたかも「日本国民の総意」のように伝えようとするメディア。
安倍晋三氏への個人攻撃や侮辱としか思えない下衆な風刺画や過激なシュプレヒコールも、メディアのフィルターを通せば安倍政権への市民の怒りに変換され、お茶の間に届けられる。
Q&A最後の設問が見事だね。
【問22】:安倍総理はなぜこれほどまでに安全保障政策が好きなのか?
こんな設問が存在すること自体おかしいってw内閣官房もメディアの悪意をよくわかってるからこそ設けたんだろうね。センスあるわwここ笑うとこよ!って言ってそう♪
解答も「狙ってる」ね♪
【答】 好き嫌いではありません。総理大臣は、国民の命、平和な暮らしを守るために重い責任を負います。いかなる事態にも対応できるよう、常日頃から隙のない備えをするとともに、各国と協力を深めていかなければなりません。
メディアの持ち上げる論客はだいたい「サヨク」と「野党」。理論で敵わないから人格攻撃するサヨクや、騒ぎ立てるだけで責任を負わない野党へのカウンターともとれるね。
とにもかくにも、「閣議決定」しただけでこの騒ぎ。法案の審議や可決は次の国会以降になるというのに、今のうちからヒステリー起こしてて大丈夫?法律が制定される前後はいったいどんな騒ぎになることやら…