雨の日は、本読み日和

雨の日は、本読み日和

日々の雑感やら、読んだ本の書評などなど。

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 あまりに、おもいが大きくなりすぎて、

 

 躊躇ってしまうことがある。

 

 子どもの頃は、何かを言おうとしても、

緊張と興奮で、声が出ないということもあった。

 

 ようやく絞り出した声は、上ずってしまって、

自分のそれではないように聞こえて、

そんな自分が情けなくて、泣きそうになったりもした。

 

 いや、幾度かは実際に泣いたかもしれない。

 

 

 いま、そんなことをふと思い出したのには理由がある。

 作品を書くために、いろんな過去のことを思い出そうとしているからだ。

 

 何か行動や、現象が、事物を思い出せば良かったのに、

なぜか一番最初に思い出したのが、

喉のところまで言葉がせり上がって、

破裂しそうなあの感覚だった、というわけだ。

 

 記憶の操作は上手くいかないもんだ。

 過去は変えられないとはよく言ったものである。

 

 ただ、今の僕が、その頃の泣きそうな顔で黙り込んでいる少年だった僕に、アドバイスを送るとするなら、

「落ち着いて、息を大きく吸うんだ。

ゆっくりと。

そしてそれを吐くー。

それはとても自然なことだよ。

緊張は吐いた息の中に溶けるよ。

大丈夫、大丈夫」

 

とでも言うかもしれない。

 

 だから、

 

 深呼吸をするつもりで、ふたたび、作品に取り掛かろう。

 吸った息は吐かなければ。

 過去のモヤモヤを吹き飛ばそう。

 それが自然なことだと思えるまで。

 

 書けることから。

 

 出来ることから。