今年も


昨年初めて聴き感動したイーヴォ・ポゴレリチ、今年も聴きに行ってきました。


今回は土曜日の開催ということもあり、仕事はお休み。余裕を持って家を出られる。

帰りが遅くなるので明日のパンを焼き、ピアノの練習をしてから出掛けました。


休みの日も基本平日と変わらない時間に寝起きしている(体内時計を乱さない様)ので、時間が余ってしまい。


ちょっと早く出て寄り道しちゃおうかな。

まだ行ったことのない場所へ。


🔹🔹🔹

‥で、やって来たのは

ヤマハ銀座店✨



銀座は時々ショッピングなどで行くのに、ヤマハには一度も立ち寄った事がなかった‥。


最初に楽譜売り場へ足を運びました。

田舎にはこんなにたくさん楽譜が置いてあるところないのでちょっとウキウキ💕


今のところすぐ買う予定の楽譜はないので見るだけ。スクリャービンのマズルカ集、ちょっと惹かれたのですが、7000円近くする‥😳

これは見るだけに出す金額ではないな(ー ー;)と。

もし弾くことになったら購入します!


楽譜を色々眺めたあと、小物コーナーでコロコロすると五線譜🎼が書けるスタンプを買いました。


ピアノ展示の階も眺めてきました。

アップライト、グランド、トランスアコースティックピアノ、電子ピアノが勢揃い。ピカピカ光ってました✨


1階の展示スペースにはクラリネット制作に使う黒い木の廃材を利用して製作したピアノがあり、ちょっとだけ弾かせてもらいました。鍵盤、全部黒いんですよ!

側のディスプレイに手元が映し出され‥。ちょっと恥ずかしい🫣



楽しかった!1人でも満足🥰


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銀座を後にして会場へ向かいます。

ここで昨年もご一緒した門下の方と合流。

食事をしてから会場へ。


昨年は別々にチケットを取っていたのに偶然隣同士の席でビックリだったのですが、今回は初めから一緒に。

届いたチケットを見たらほぼ昨年と近い座席。良い位置でした!


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イーヴォ・ポゴレリチ ピアノリサイタル

@サントリーホール



開場して少ししてから到着。入り口前は沢山の人でした。中に進み、プログラムを購入。

座席は8割くらい埋まっている感じでしょうか。当日券を購入されている方もいました。


私達の席の前席は空いており、演奏がよく見えます。昨年同様、舞台では赤いマフラー🧣そしてニット帽姿のポゴレリチがピアノを弾いていました。


開演10分前に席を立ったポゴレリチ、杖を持っており、少し足を引きずっている様です。

関西の公演ではその様な話は聞いていなかったので、北京公演のあたりで痛められたのでしょうか。


そのうちご本人によるアナウンスが入り、照明が少し暗くなりました。いよいよ開演‥。


‥このあと10分近くこの状態が続いたでしょうか。静かに登場を待つ聴衆。

足のこともあったので、大丈夫かと心配になった頃ポゴレリチが舞台に現れました。


やはり杖をついています。

ピアノ椅子に座る時も杖で身体を支えながら。

かなり痛いのではないでしょうか。


そして演奏が始まりました。


  前半

最初はショパン 前奏曲 Op.45。

昨年はアンコールで演奏した曲。


私はガジェヴの演奏を何度か聴いており、2分間の瞑想の後静かに、そして幻想的に演奏されるイメージが強いのですが、時折(よい意味で)現実に引き戻される様な音が来る。夢と現実の間を彷徨う感じを受けました。


弾き終え、そのまま次の曲へ。

シューマンの交響的練習曲Op.13。

テーマのあと、5つの変奏(遺作)が入る。


第2番かな?さざ波の様な美しい音が聴こえる。

弱音が空間を満たし、心地よい✨


エチュードに移る。

身体を大きく使い放つフォルテッシモと囁くピアニッシモ。どうやったらあの音が出せるのだろう。


激しさのある第10番、一転して陰鬱な第11番、

ラスト、第12番フィナーレの華やかさ。この流れが良かったです✨


後ほど昔の演奏を聴いてみましたが、今回の演奏は少しテンポ遅めだった様ですね。それでもよき音楽でした!


  後半

開演のアナウンスからまた暫し時間をおいて登場。

一曲目の楽譜を譜面台に、次の曲の楽譜は床にポン、とおく。


後半最初はシベリウス 悲しきワルツOp.44。


元々オケの曲ですが、ポゴレリチの演奏するピアノVer.は淡々と悲しみを綴る感じがしました。心に何もない空虚な感じ。


続いてシューベルト 楽興の時 D780 Op.94へ。


繊細で美しい音色。


第2曲、ラスト第6曲では皆息を潜め、その音を聴き取ることに集中している様でした。


弾き終えた後も暫し静寂が続き、その余韻を皆と共有。

杖で支えつつ立ち上がると大きな拍手が起こりました👏素晴らしかった!

ライブ音源欲しかった〜。

シューベルトでアルバム出してくれないかな。


そのままアンコールへ。

ショパン ノクターン18番 Op.62-2


そっと寄り添ってくれるかの様。ほんのり温かみを感じる音色に癒されました。


弾き終えて席を立ち、ピアノ椅子をピアノの下に押しやる仕草(これでおしまい!ってパフォーマンスですかね😆)をし、終了。

その後も拍手が鳴り響いていました。

(アンコール後は写真撮影可。ボケてますが)



今年も良い音楽が聴けました♪

来年はコンチェルトがあるらしいですね。

是非聴きたい✨