お次は
アクションの反応が良くなり、弾きやすさがup🍄した我が相棒。
そして次の作業へ。
昨年末からダンパーペダルを離した後もある音がビヨーンと伸びる現象が出ていたのて、この解決へ。
鍵盤を引き出し、空洞になったピアノ内部を見ます。
これが内部です。
鍵盤ひとつずつにこんなに細かいパーツが組まれているのですね✨
調理師さん、ペダルからダンパーに繋がるところに問題が出ているのでしょう、と腕を差し込み何やら作業を。
弦の上のダンパー(黒いやつ)も取り外し、様子を確認。問題なかった様です😊
鍵盤を再び戻して確認。直った〜!
🔹🔹🔹
ここで少し休憩。
お茶をお出しして雑談タイム。
調律師の学校に通う学生さんをインターンで迎え入れやりとりをした時の話、
ある公共施設のホールにあるピアノの調律に行ったら鍵盤が可哀想な状態だった話(スタインウェイがフードもかけられず奈落にただ置いてあったとか😱)、
海外のピアノメーカー事情。
ショパコン等の有名国際コンクールに絡む裏話、などなど。沢山伺いました。
そしてピアノに使われる木の話。
スプルース(トウヒ属)、ブナ、カエデなど数種。Bostonはスプルースが使われているようです。
木の種類で音質も変わってくるそうですよ。
お弟子さんには「ピアノの音は使われている木の音。木のことをしっかり学ぶこと。」と言っているそうです。
K社のピアノのアクションには一部樹脂製のものが導入されているとのこと。
木製の場合と音の差はほとんどないそうですが、調律師から見ると樹脂が黒いので作業の時に見づらいと。要望が多かったのか最近は手を加える部分は色が変えてあるらしいです😊
色々小ネタを教えてもらいました。
🔹🔹🔹
いよいよ調律の作業に移ります。
秘密道具が沢山入ったカバンから音叉を取り出し、見せてくれました。
イラストですが、こんな感じのやつです。
最初の音はこの響きに合わせます。
グランドピアノは442Hzで合わせるのが一般的ですが、どんなにしっかり合わせても管理がイマイチだと1日でズレるらしい‥😅
暑いと高くなり、寒いと低くなる。
今は1月だからこれから気温が上がることを踏まえて441Hzにしましょう。
と言いながらスマホを取り出す。
今はチューニングアプリがあるので、これで波を見ながら所定の数値に調整できるそうです😊
さらに色々道具が出てきました。
長い紐状のフェルト数本。
くさび、の様なもの(名前がわからない)。
チューニング用レンチ。
素早くフェルトの紐が弦の隙間に挟まれていきます。ひとつの音に弦は3本。1本ずつ調整するため、他の弦の影響を避けるためのもの。
くさび状の物も調整する側の近くに差し込んでいるようです。
スマホから出る441Hzの音を聞きながら鍵盤を叩き、レンチで弦を締めたり緩めたり。
ほんの少しの動作です。レンチ持ち手をちょっとだけ持ち上げてみたり、トン、と叩いてみたり。
それだけで音がすごく変わる!
いやー、面白い😄
気になってそのあと1時間以上立ったまま調律作業を黙って見続けた🐤、でした‥。
「師匠の作業を昔そうやって見ていたけど途中で居眠りしてたものです。よく最後まで見てましたね😂」と呆れられましたが。
弟子入りするかな🤣
この時に気がついたことがあったのです。
で、後で質問をした訳なのですが‥。
それはまた次回に。