にゃっ展
宮城県七ヶ浜村で開催された「にゃっ展2023」に行ってきました🐈
猫好き作家さんの作品販売、展示会を中心に講演会や保護猫の譲渡会などを行うイベント。
その2日目にピアニスト伊藤憲孝さんのチャリティコンサートが催されました。
今年2月の伊藤さん平均律クラヴィーア曲集1巻全曲リサイタル(#80, 81参照ください!)はこの「にゃっ展」の企画主催者様のお宅で開催されたもの。
その時に今回のイベントを紹介下さり、また宮城の地を訪れる事に。
仙台から仙石線で海沿いへ。七ヶ浜村の海が見える高台に会場がありました。
着いた時にはまもなくお昼。
お腹が空き、キッチンカーのおにぎりを購入🍙
美味しい😋
写真撮るの忘れましたが、しめ鯖のおにぎりが最高でした!
そのあと会場内を散策。
即売会で可愛い猫さん小皿とうちわを購入しました。
今回チケットを購入した際、主催者の方に今回も伺うとご連絡したところ、チャリティコンサート運営のボランティアのお話をいただき、お手伝いする事に。
会場に行くと2月のリサイタルでお会いしたみなさんもお揃い。チケットの半券もぎり&パンフお渡しの作業をお手伝いしてきました。
開演直前まで作業し、ホールへ。
ほぼど真ん中のベスト席。
(後ろは来賓席でした)
ステージにはピアノ、そして後方には映像を映したスクリーンが。
開演の本ベルが鳴りました。
伊藤さん登場。
今回のコンサートの趣旨、構成について説明されたあと、早速演奏に入りました。
第一部 動物と音楽
第一部では動物に由来した曲を演奏。
はじめはコープランド作曲、「ねことネズミ」。
逃げるネズミと追いかける猫を想像させるリズミカルな曲。スクリーンには音楽に合わせて猫とネズミ(ネズミはおもちゃ)の映像が流れました。
そして2曲目。グラナドスの「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」。
大人っぽい赤の照明の中、後ろ姿で物思いにふける女性の映像が。
初めてこの曲を知ったのは3年前、伊藤さんのYouTubeライブでの演奏。ようやく生で演奏を聴くことが出来ました!
トークを挟んでの3曲目はラモーの「雌鶏」。
初めて聴く曲、冒頭のメロディーが鶏の鳴き声の様です🐓鳥に由来する曲、探すと沢山ありますね!
ここで一度伊藤さん退場。
🔸🔸🔸
ピアノのそばに椅子、スポットライトとスタンドが置かれました。
そして朗読を担当される柴田泰子さんと伊藤さんが登場。「100万回生きたねこ」の朗読+即興演奏が始まりました。
柴田さんの朗読に合わせ伊藤さんがピアノを奏でていく。スクリーンには絵本のイラストが。
- 色々な飼い主の元で生きた1匹のとらねこ。非業の死を遂げ、飼い主は悲しみに暮れる。
そしてまた次の生まれ変わりで違う主の元へ。
ある時、飼い主のいない、野良猫として生きたねこ。白いねこを見初め、家庭を持つ。
100万回生きたことなど何の自慢にもならない事に気がつくねこ。
たくさんの子供に恵まれ幸せだった。
子供達は巣立ち、白いねこといつまでも‥。
ではなかった‥。
最後はカッチーニのアヴェ・マリアが流れる中、ねこはこの世を去る‥。
音楽が物語をより悲しくさせます。
舞台が明るくなり、2人に拍手が贈られました👏👏
ここで1部終了。休憩☕️
第二部 自然と音楽
休憩の間にスクリーンが上げられていきました。
その先には海が!
客席からおおーっと言う声が上がり、皆写真🤳を取り始めました。私もすかさず。
天気も良く、5月の緑と海が鮮やかです✨
そして第二部開演。再び伊藤さん登場。
今回4回目の宮城訪問である事、初めての時は震災のひと月前だった事、夜空や田園風景が美しいと思った事などに触れ、それを元にした選曲をしたと語った後演奏に入りました。
ドビュッシー「月の光」は儚い美しさ、続くメシアン「星の眼差し」はガラリと変わり妖星を思わせる響き。ちょっと気になる作曲家、別の曲も聴いてみたいと思いました!
そして再びトークに入ったあとはベートーヴェンのピアノソナタ第15番「田園」を。
今回1番長い曲です。リラックスして聴いてください、と演奏を始めます。
バックの海には沖に向けてゆったり進む船が。和やかな雰囲気です。
そしてラストはショパンのエチュードから「エオリアンハープ」「大洋」。
当初は「木枯らし」を予定されていたそうですが、指を怪我されたとのこと。傷に当たるため曲を変更したそうです。
エオリアンハープ、後ろの木々の緑が揺れる様子とマッチしていてとても美しかったし、大洋も良かった‥。この会場にふさわしい演奏だったと思います。
拍手の中、アンコールはショパンの別れのワルツ。
とても素晴らしいコンサートでした✨
柴田さん、伊藤さんお疲れ様でした!
そしてありがとうございます😊
おまけ
コンサートはこれで終了。
実はこのあとおまけ企画があったのです。
コンサートを聴きにきた方が10名ほど、ステージでピアノ演奏体験ができるもの。(にゃっ展ストリートピアノ)
おぉー、素敵な舞台で演奏出来る🎶
と申し込んだのです。
で、以前何を弾こうとレッスンで先生に相談し、(# 87 ご参照ください)マハと夜鳴きうぐいすの突貫工事を進めたのでした。
当然、最近譜読みが終わったばかりなので出来は期待せず!この曲を知るきっかけになった伊藤さんに御礼の気持ちを伝えられればと。
持ち時間は10分!
ステージに上がります。
おおー、綺麗😍
楽譜を置き、演奏を始める‥。
音の響きが今まで演奏したことのあるホールと違うんです。背面までの空間があってしかも窓ガラスだから?客席の広がりのせい?
聴こえた鍵盤感覚の違いに慌て、手が震える💦
いや、間違えた間違えた‥。
ほんとにごめんなさい、でもストリートピアノだから許して😆と開き直り、最後まで弾きました。
ちょっと時間がのこり、もう一度最初から弾きなおそうと始めたら、誰かがステージにやってきた‥。
あっ、わあぁ💦
伊藤さんだ!
めっちゃびっくりして声を出してしまいました。
でもそのためにマハ、練習してきたので。
超緊張。出来はボロッボロでしたが、目的は達成出来たのでヨシ!
(そのあとお話も少し出来ました。)
一日がかりの遠征でしたが、良い時間を過ごす事が出来ました。
にゃっ展の開催に携わられたすべての皆様に感謝と御礼を申し上げます🙇♀️
にほんブログ村