またまた遠征
今月2つ目のピアノリサイタルはサントリーホールで開催されたラファウ・ブレハッチの公演。
昨年行った堀米ゆず子&アファナシェフのデュオリサイタルでいただいたフライヤーの中にこの公演があり、行ってみることにしました。
チケット発売から時間が経っていて座席残りが少なく、かなり後方ではありましたが無事確保。
早めの食事をのんびり時間をかけてとり、開場を待ちました。
ホール入口、扉上部のカラクリを楽しみました😊
フライヤーには曲順が下記のように記されていたのですが、会場で手渡されたプログラムはご本人の希望により、と曲順が変更されていました。
プログラムを見るとブレハッチは1985年生まれ、まだ30代なのですね!ショパン国際ピアノコンクールでの優勝は20歳くらい、と言うことでしょうか。
当時の演奏を知らないのですが、年月が経って熟成されているのかな。どんな演奏なのだろうと楽しみに開演を待ちました。
前半: オールショパン
会場の照明が落とされ、ブレハッチ登場。拍手の中、中央に置かれたスタインウェイの側まで歩み、一礼すると早速ピアノに向かう。
最初はノクターン15番Op.55-1でゆったりと。
私は前半の部で聴けて良かったな!と思うのは4つのマズルカOp.6かな。
春、花畑のイメージ。混じりのない自然な音楽を楽しみました。これからやってくる季節を迎えるのにピッタリ。
このあとはポロネーズが続きました。
中でも「幻想」、ショパン国際ピアノコンクール直前に聴いたガジェヴ、先月聴いたポゴレリチの演奏とまた違う印象。透明感の高い響きが印象に残りました。
自然な美しさを感じたショパンでした。
後半いろいろ
休憩を挟んで後半開始。
1曲目はドビュッシー ベルガマスク組曲。
前奏曲。精製度の高い澄んだ音が飛んできました。昨年、発表会用の曲候補にしていたもの。こんな風に弾けたらいいなぁと思いつつ。
月の光、繊細な美。
メヌエット、バスピエも聴かせてくる。
4曲真剣に聴き通せたのは初めてかもしれません。
2曲目はモーツァルトピアノソナタ 11番 K311トルコ行進曲つき。
意外とペダルを多用して響かせている様に思いました。コロコロした音、とは違うのかもしれないけれどこれはこれで美しい☺️
最後はシマノフスキ 12の変奏曲Op.3。
これを最後に持ってきたのは今のウクライナ情勢を思ってのことなのか‥。モーツァルトの後に聴いた事もあり、下から湧き上がってくるような重厚な響きにゾクゾクしました。
演目順、変わりましたが良い構成だったな〜と思います。
低音から高音、ピアニッシモからフォルテまで、雑味の全くない洗練された音色を味わえました。
近くに住んでいたならば27日の川崎も聴きたかったです!こういう時は田舎住みツラい‥。
アンコールは
ショパン ワルツ7番
ショパン プレリュード7番
でした。プレリュードの後会場からクスっと笑い声がしたのは気のせいでしょうか😄
個人的にはアンコールなし、シマノフスキの余韻に浸っても良かったかな。
また来日した際にはぜひ聴きに行きたいと思います!
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