初めて行ってきました
こんばんは。
2022年10月27日、銀座王子ホールで開催されたクンウー・パイク氏のピアノリサイタルに行ってきました。
曲はグラナドスの"ゴイェスカス"。
直前にラヴェルのクープランの墓が追加になり2部構成となりました。
コロナ禍に入った2020年、あるピアニストさんがYouTube配信ライブで弾いてくださった
第4曲「嘆き、またはマハと夜うぐいす(ナイチンゲール)」の美しさに魅了され、グラナドスを聴くようになりました。
誰かリサイタルで弾かないかな‥と思っていたところ、開催予告を見かけ!
ホールの会員登録をして先行販売で席を取りました。
パイク氏の演奏は以前クラシック倶楽部でショパンノクターンのリサイタル映像を見た事がありますが、ホールで聴くのは初めてです。
7月にリリースされたアルバムをサブスクで聴き、気持ちが高まった中、王子ホールへ。
早速アルバムも購入😊
CDもお洒落、ご本人が撮影した風景写真が掲載されたブックレットになっています。
今回はかなり前の座席、下から上を見上げる感じになったので手指の詳細な動きは見づらかったのですが、身体や足の使い方はしっかり確認出来る場所。
学ばせて貰おう✨
🔹🔹🔹🔹
19時開演。
中央、少し奥手に置かれたスタインウェイの前にパイク氏登場。チラシでの印象と違い、大柄な方なんだ〜!
椅子の高さを調整し、演奏に入る‥。
前半はラヴェルのクープランの墓。
第1曲 前奏曲、一気に透明度の高い青いベールがホールに広がっていく感覚で美しい響きに包まれました。一気に引き込まれる!
続く第2曲フーガ。
ガラリと音色が変わる。なんと温かい音なのだろう。疲れた心に寄り添ってくれるような優しさ。
自然と涙がこぼれてきました。
まだ始まったばかりよ‥😅
気がつけば近くの席にも目頭を押さえた方が。
皆、既にひきこまれています。
曲はどんどん進み‥。
第5曲メヌエット、これも美しい✨
第6曲、トッカータ、一転して超絶、激しく揺さぶる音楽。手が複数あるように見える‥💦凄い!
あっという間に前半終了。
魅了されつつ圧倒されてしまいました。
多彩な音色、事前にアルバムを聴いていたものの実際に聴く音はそれ以上。雑味なく響くハーモニー、浮かび上がる旋律。曲が変わるたびに色が違って見える。
激しく鍵盤を打っている様にみえるffも透明感のある音。
身体の動きは少なめだけど、肩からコントロールされているのがわかる。手の使い方、ロシア系の奏法のような感じがしました。
そしてペダリング。これがまた凄い!
一音ずつのレベルで入れてる。深さも何段階かある。おいくつだったっけ?年齢なぞ何処へやら‥。
20分の休憩ののち、後半のゴイェスカスへ。
スペインの画家ゴヤの絵風をイメージした曲集。
第1曲愛の言葉、スペインの太陽の温かさを感じる☀️エキゾチック〜✨クープランの墓からガラッと変わりました。
なんと言っても美しいのは第4曲。
嘆き、またはマハとナイチンゲール。
ゆったりと大人の感情を歌い上げ、最後に鳥が囀る。
歳をそれなりにとると味わえる曲ですね💕
続く第5曲 愛と死。
この流れが圧巻でした。音が身に降りかかってくる。身体の中で心を揺さぶり、掴まれる感じ。気がつけば周りで啜り泣きが聞こえる。男性も。
私も涙が。そして前のめりになりじっと演奏を見つめている人も。
そして第6曲、そしてわら人形へすすみ、終演。
拍手が続くなか、4回のあいさつを経てリサイタルは終わりました。
アンコールはなかったけれど、ゴイェスカスの余韻が欲しかったのでそれで良いと思う☺️
その後サイン会が1階ロビーで開かれ、しっかり戴きました。
素晴らしい音楽を聴かせていただいた御礼を伝え、アルバムにサインをいただきました。
実はもう一つ手持ちのものにも書いてもらったのですが、これは私の宝物にするので内緒🤫💕
なぜこれにお願いしたのかもご本人にお伝えし、お言葉もいただきました!
また絶対に聴きに行きたい音が出来てしまいました😊
次のリサイタルいつかな!楽しみです!
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