子供のころから何度となく目にしていた
ちょっとクラシカルなこのタイトル。
そこには必ずといっていいほど
目を見張るような美少年の写真が一緒に載っていたから
それを見るたびに
どんな映画なんだろう?
と思っていてね。
でも同時に
少年の美しさや雰囲気からか
ちょっとした「怖さ」みたいなものも
感じていて…。
なので、子供の頃はもとより
ネットが普及してからも
映画を観たことも詳細をググったこともなかったんですよ。
たぶんそれは
私が少年に抱いたイメージが
映画の内容や、
もっといえばしゃべってる彼で幻滅するかも…
というのが怖かったからだと思う。
だからこの映画は
もう観ないんじゃないかと思ってたんだけど、
NHKのプレミアムシネマで放映されるとエッ
どうしよう
こんな機会はもう無いかもしれない
でも
長年抱いていた彼のイメージが壊れたら…
これを見逃したら、きっとこの先も観ない。
もしNGだったらソク観るの止めればいいか…
で、思い切って観てみたんです。
さてこれは1971年製作のイタリア / フランス映画で
舞台は1911年のイタリア・ベニス(ベネチア)。
ストーリーは、
![クラッカー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/098.gif)
![クラッカー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/098.gif)
![ゲラゲラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/077.png)
老作曲家のモデルになったという作曲家・マーラーの
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
あ、でも「マーラー」と言われても、分かりませんけどw
おかげで作曲家の目を通して私も
タジオの美しさを堪能させてもらいましたよ
動く彼も美しかった~(*^艸^)眼福♪
海辺で砂遊びをしたタジオ。少年らしい、こんな無邪気な表情も^^
時には、作曲家の心に気付いたのか
わざと誘うような態度を取ったり…。
ちなみにこの映画、
私は映画自体も美しい作品としてOKだったんだけど、
好みが分かれるかも。
実際この作曲家の恋焦がれるがゆえの行動は
理解できるところもあったけど、
まるで道化師のような化粧とかは
ある意味ホントに「道化」として
見せたかったのかもしれないけど
そこまでやっちゃう?ってカンジで
ちょっとどうかと思ったし…(^_^;)
姿を追い続けるのも、今ならストーカー扱いかも…
それにしても美少年役の彼、
少年でも青年でもない年齢の中性的な美しさが
私の永遠の恋人
「ポーの一族」の「エドガー」に通じるものがあって
やっぱりよかった~
エドガーは永遠の14歳、美少年の彼も、この当時は15歳だったんだって!
だからなおさら映画観てイメージが壊れるのが
怖かったんですけどね(^^;)
でも。
こんなに偶像的だと映画のイメージが強すぎて
実生活は大変だったんじゃ…。
そう思ってちょっと調べてみたら、
「ギャップを見せられない」どころじゃない
もっと深刻なことがいろいろあったみたいで…
美しすぎたがために
「美しいことは罪ですか」
と問うほど
苦しめられていたなんて…。
でも映画の中ではあの美しさが
永遠に続くんですよね…。
これが作られたのは50年代くらいだとず~っと思っていたから
71年作と知った時はちょっとビックリだったけど、
それでも50年経ってる。
なのに今もいろいろ話題になるのは
それだけこの映画が話題作だったからなのだと
実際に観てみて思いました。
思い切って観てよかった。
おまけ。
池田理代子さんの「ベルばら」のオスカルさま
実は「ベルばら」も文庫版を全巻持ってますの(*^艸^)ウフフ♪
彼女のモデルは
なんとこの少年だったと!ビックリ!
いろいろググる中で知りました~~(^^;)