今日の長崎
台風の影響を心配してたけど、
雨が降らなくて良かったなぁ…。
この時期になると増える、戦争関連の番組。
私は数年前から、ドキュメンタリーや
戦後70年以上たった今になって公開された
資料などから作られた番組をよく観てるんです。
当時は極秘だった記録から知るあの頃の実態に
やりきれなさや怒りを感じたり、
実際に体験した人の証言には
体験者の言葉は重いなぁ…と思いながら。
特にNHKの番組をよく観るんですけど、
今年はオリンピックがあったからか
今までは再放送が多かった気がします。
できれば新たに公開・発見されたことなんかの
検証モノが観たいのですが…。
でも、先日放送された
「夏服の少女たち〜ヒロシマ・昭和20年8月6日〜」
という番組は、1988年のNHK特集の再放送でしたが、
とても心を揺さぶられましてね。
これは広島で、建物の取り壊し作業中に
原爆で一年生220人全員が亡くなった女学校の
生徒さんが残された日記をもとにした番組だったのですが、
実は観るまでは内容を全然知らなかったので、
正直「なんだ、古い番組の再放送か…」
と思っていたんですよ。
でも、戦後43年経っていた放送当時、
もうすでに80代~90代になられていた
亡くなった女学生の親御さんたちが、
娘さんのことは言葉ではほとんど語られないけれど
ず~っと想われている姿を観ていたら
言葉で聞く以上に胸が苦しくなってね…。
1988年といえば、今から33年前です、
あそこに出ておられた親御さんたちは
今はもうきっと、いらっしゃらないでしょう。
そんな方たちの、言葉ではない「姿での証言」を、
「2021年の今」観られたなんて…。
戦争を知っている方たちも今では少なくなって
こうしたお話は、もうなかなか聞けなくなってるんですよね。
そんな中でこんな、
まだ証言される人が何人もいらして
今聞くような「子供の頃の(私の親世代の)体験」ではなく
その「親世代(私の祖父母世代)」として語られる
記憶・記録として残されているものをふっと観せらたら、
なんというか、
自分も取材の場に居るようなリアルさを感じたんです。
古い番組なのに
とても新しくて身近なことみたいにね。
これは、一つには私自身が年齢を重ねて
そういった番組への感じ方も変わった
ってこともあるんでしょうけど、
でも今回のこの感覚は自分でもちょっとオドロキだったので、
再放送でも観たことがないものは
とりあえず録画してみようと思っています。
モチロン、新たな番組も。
そして、日本のことだけじゃなく、
最近はヒトラーやナチス関連のドキュメンタリーも
けっこういろいろあるので、それもね…。


