W杯最終予選 日本vsイラク | シュートを打て!【バイエルン・ミュンヘン】

シュートを打て!【バイエルン・ミュンヘン】

仕事もサッカーも「シュートを打つ」ことから始まる。バイエルン・ミュンヘンのファンによるブログ。

2014年ブラジルワールドカップ最終予選のラストマッチ、イラクvs日本。

イラクのホームゲームではあるものの、国内の情勢不安からドーハで行われた予選最終試合。

本田を欠く日本のスタメンは以下の通り。


【日本代表 スターティングメンバー】
※()は交代選手

     ハーフナー
      (前田)

清武    香川     岡崎
(中村憲)

    遠藤    細貝


長友  今野  伊野波 酒井宏
          (高橋)

       川島


累積停止での長谷部の代わりに細貝、本田の代わりに香川がトップ下に入り、左に清武、センターバックには栗原ではなく伊野波を起用してきたザッケローニ。

もう少し選手を試すかと思われたものの、ハーフナー、細貝、伊野波、酒井宏という途中交代で使われることも多い選手達のみとなった。


【試合展開】

この試合に勝たなければ勝ち抜けの可能性がなくなるイラクは、序盤から激しく攻め立てる。
対する日本は、暑さのせいか、モチベーションか、イラクに比べて出だしの一歩目が遅く、動きの良いイラクペースでゲームが進む。

風が強いこともあり、日本のクリアボールでうまく競り合えない、そしてDFラインの裏を効果的に狙われてしまう。
特にセカンドボールの奪取で日本は後手に。
後方からのロングボールに、FWが競ってDFラインの裏に落ちたボールを飛び出したイラク選手が拾ったシーンは、シンプルながら効果的な攻めがイラクは出来ていると誰の目にも明らかだった。

これに対して日本は、相手のプレスをパス回してかわしていきたいところだったが、長友や今野からのパスが相手中盤に引っかかってしまう。
ボランチのポジショニングだけでなく、サイドの選手がマークを引っ張れていないなど、ビルドアップ部分でどこかぎこちなさを感じる日本だった。

徐々に相手の運動量も落ち、少しずつパスが回せるようになると、左サイドから清武→香川→清武とつないで、相手ゴールを脅かすプレーが生まれる。
前半の日本の最大の見せ場だった。
しかし、清武のシュートは相手DFの足に当たり、これがうまい具合にGKの反対に微妙なバウンドで弾んでいくも、イラクGKがなんとかセーブ。

その後、左サイドから右足であげた清武のクロスに、DFの後から走り込んだハーフナーがヘディングで合わせる惜しい場面があるも、どちらかと言えばイラクペースと言える前半だった。

特に前半に気になったのは、日本の一歩目の出足の遅さ、そして中盤の連携、ハーフナーのポジショニング(ボールがない時の動き)の3点。
出足の遅さは前述で指摘した通り、中盤の連携に関してはもう1回プレーを止めながら見ないと細かい分析できないのでごめんなさい、ハーフナーに関しては名波さんが指摘した深みというのが1つポイントだろう。

ハーフナーのボールを受ける動きは大きく2種類。
1.大きく動かず、相手DFを背負って体格で抑えつけてから貰う。
2.DFラインを横にスライドしながら貰う。
という感じだったと思う。

前田が重宝されるのが、単にスライドして受けるのではなく、DFラインの裏や、裏から前に出てくる動きで縦の動きを付け、相手DFラインを崩しながら受ける動きができるからだろう。
この動きは前田自身が受けやすくなるだけでなく、DFラインをいびつにするので、そのスペースに本田、香川、岡崎などの選手が飛び込んでいくことができるのが利点。
特に香川にはトップ下の時に、是非こういうスペースを使って欲しい。
ドルトムントのレヴァンドフスキ、マンチェスター・ユナイテッドのファン・ペルシも得点だけでなく、こういう細かい動きを何度も繰り返して決定機を生み出している。

ただし、ハーフナーだけがこの試合悪かったのではなく、トップ下の香川はシュートが打てず、岡崎のクロスはややアバウト、細貝は試合勘が鈍いのか、パスコースやポジショニング、ボールを奪いに行くタイミングが悪い時があり、長友も本調子程の運動量でないなどの気になるところがあった。

後半もペースはイラク。
ミドルシュートやFKなどで日本ゴールを脅かす。
イラクの課題は決定力。
最終予選通してゴールが少ないことからもわかる通り、あれだけ攻めて1度も得点できなかったのは、日本の守備が良かっただけの問題ではない。
たしかに今夜の伊野波は集中切らさず、チームでも1、2の活躍をしていたが・・・

後半も20分を超えると、徐々に両チーム運動量や正確性が落ちてくる。
イラクは終盤にイエローカード2枚で退場者も出してしまった。
なかなか中盤でボールを落ちつけることができない日本は、清武に代えて中村憲剛を投入。
中村がトップ下、清武のいた左サイドに香川がスライド。
そして、ハーフナーに代えて前田も投入。
だが、思っていたよりも中村にボールが入らず、入ったとしてもゲーム展開は日本ペースとは言い難い状況だった。

しかし、この厳しい試合をものにしたのは日本。
カウンターから岡崎が一気に相手陣地へボールを運ぶ。
その岡崎の後から左サイドへ駆け上がってきた遠藤へパスが通る。
ペナルティエリア手前でボールを受けた遠藤は、そのランニングのままワントラップでシュートを打つかと思いきや、再度ゴール前に走り込んでいた岡崎へ折り返し、このパスを岡崎がダイレクトで合わせて、待望の先制点をあげる。

イラクはその後も健闘するも、この暑さにスタミナが切れ、さらに一人少ない状況もあり、効果的に日本を崩すことができなくなり、そのまま試合終了。

辛くも日本が1-0で勝利を収めた。



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