その前に、今日面白そうだと思って買った雑誌について。
footballista(フットボリスタ)という雑誌。
http://www.footballista.jp/
私の会社と同じく渋谷区にある株式会社ソル・メディアが運営している雑誌。
300号まで出ているサッカー専門雑誌なのだが、試合考察、戦術解説がとても面白い。
実は初めて読んだのだが、これは良い雑誌だと思う。
バイエルンについては、私の方が詳しそうだなという考察もあったが、それ以外のチームには「なるほど」と感心する箇所がいくつもあった。
最初一通り読んでから、良い雑誌だと思ったが、大衆受けはよくないのでないかと思い、失礼ながら300号も出ているとは思わなかった。
試合展望の考察が、簡単ながらも戦術レベルにまで及ぶため、一般的な海外サッカーファンにはウケないのではないかと思ったのが理由だ。
コンビニで流し読みするつもりだったが、チャンピオンズリーグ・バイエルンvsユヴェントスの試合展望の考察が面白く、vsユーヴェについて考えるいい機会だったので購入。
面白くて一気に読んでしまった。
戦術まで好きなサッカーファンには、オススメな雑誌です。
さて、ドイツ代表の話に。
この雑誌でも取り上げられているある選手のことが気になり、ドイツ代表の中盤が今後どうなるのだろうかとふと考えてしまった。
その選手とは、ドルトムントのNo.10マリオ・ゲッツェ。
ボールコントロールに優れたオフェンシブなMF。
トップ下型の選手だが、運動量も豊富で、得点も期待できる近代型のMFである。
しかし、このポジションにはエジル、クロースという素晴らしい選手達がいる。
ドイツ代表が誇るファンタスティックなNo.8は、ここ数年トップ下を自分のものとしており、所属するレアル・マドリードでもNo.10としてトップ下のファーストチョイスとなっている。
ト二・クロースは、ボランチや右サイドも担当できるバイエルン所属のトップ下。
レアル、バイエルン、ドルトムントに所属するこの3人のトップ下は、多少の差はあるものの同世代と言っていい。
さらにその周りにも、ドルトムントのマルコ・ロイス、バイエルンのミュラーなどサイドでの出場が多いが、トップ下もこなせる選手達がいる。
エジルは足元の技術に優れ、ジダンに似たようなボールコントロールを得意とし、パスにドリブルと天性の技術もったプレーヤーだ。
弱点があるとすれば、得点が少ないことが一番気になるところ。
シュートへの意識がクロースやエジルに比べると低い。
特にロングレンジのシュートは持っていないと言っていい。
しかし、そこにはサイドのロイスやミューラー、ポドルスキ、シュールレ、ボランチのシュバインシュタイガー、ケディラが見事な補いを見せている。
特にケディラとはレアルで共にスタメンを勝ち取っており、連携レベルも高い。
周りの攻撃的な選手を使えるトップ下として、レーブの信頼を勝ち取っている。
レーブにとってのセカンドチョイスは、バイエルンのト二・クロースだろう。
彼はパサー型のトップ下で、ボランチや右サイドをこなすこともできる。
右足のパス精度は、ドイツ代表でもトップクラス。
また、ミドルシュートも装備している。
ドリブルで切り込んでいくタイプではないが、彼もまたエジルとタイプは違えども周りを活かせるプレーヤーだ。
その二人に対してゲッツェはテンポの美しいドリブルも得意としており、ショートカウンターの場面では自らフィニッシュまで持ち込むことができるプレーヤーだ。
ゲッツェの場合、ドルトムント所属FWレヴェンドフスキとのプレーからもわかるが、FWと連動した動きを得意とし、シャドー的な役割もこなせるトップ下のため、クローゼが離脱した後のファーストチョイスであるマリオ・ゴメスとは相性があまり良くないと思われる。
日本代表でいえば、クロースは本田、ゲッツェは香川に近いと言えるかもしれない。
先の代表戦では、マリオ・ゴメスに代わりにゼロトップとしてゲッツェが出場したが、ポゼッション型でフィニッシュまで行けるのがゲッツェの長所と言える。
また、運動量、アジリティーもかなりのレベルにある。
10代の頃から天才と呼ばれてきたゲッツェ、ドイツ代表でも活躍できるだけの才能だが、現在のシステムからはエジルやクロースがチョイスされやすい。
ただし、1トップとしてクロースは世界有数のレベルにあるが、ムラのあるマリオ・ゴメスは今後ファーストチョイスになりうるかは分からない。
そして、その代わりになるようなプレーヤーもまたいないというのが現実だ。
そこでポゼッションを重視したゲッツェのゼロトップを試したのかもしれない。
ゲッツェ、エジル、クロース、ロイス、シュールレといったプレーヤーが共存することはあるのだろうか。
一時期私が考えていたのは、トップ下にエジル、そしてシュバインシュタイガーの後継者にクロースという布陣。
しかしこの案は、ドルトムントで活躍し代表に収集されたギュンドアンが、なかなかの活躍をしたため、現実性は低いかもしれない。
現状で考えれば、左にポドルスキかロイス、右にミュラー、トップ下にエジル、ボランチにシュバインシュタイガーとケディラというのが数年は続くであろうという予想がつく。
しかし、この中盤構成はあくまで1トップのFW次第だと私は考えている。
クローゼがトップレベルを維持できる限り、この中盤構成は今考えられるベストと思われる。
(クローゼであれば、ゲッツェとももちろん共存できるが)
ゴメスであった場合は、このフォーメーションであれば、ミュラーがゴメスの周りにまで積極的に飛び出していくか、バイエルンのロッベン・リベリーのような両ウイングの起用が欲しい。
ゼロトップは一つのオプションとして無しではないが、ゴメスとはタイプの違うFWがクローゼの後継者として登場しなければ、ゲッツェがエジルからトップ下を奪いとることはかなり難しいだろう。
かといって、ミュラーと右サイドを争わせるのは、彼の長所を100%引き出すことが難しくなる。
ドイツの中盤のこれからが楽しみであると共に、FWへの不安が日増しに高まっていくことも事実である。
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2012-13 ドイツ代表 ホーム半袖 ユニフォーム #8 OZIL(エジル)