最近、採用活動をしています。
これまで私は、どちらかというと「応募する側」。
求人票を見て、
仕事内容を確認して、
志望動機を考えて、
面接を受ける。
そんな立場でした。
でも、今は少し違います。
採用する側になって、応募書類を見るようになりました。
そこで、つくづく思うことがあります。
「転職するなら、理由はちゃんと考えておいたほうがいい。」
すごく当たり前のことのようですが、面接前にそれらしい答えを用意して、面接でそれを話す人もいます。
でも。
嘘は、ばれます。
「職場の人間関係が嫌だった」
「給料が低かった」
「仕事がつまらなかった」
「なんとなく環境を変えたかった」
そういう気持ちが転職のきっかけになること自体は、悪いことではありません。
私だって、転職を考えたきっかけは一つではありません。
でも、最終的に転職を決めるときには、
「私はこれから何がしたいのか」
を、かなり突き詰めて考えました。
たとえ前職を辞めるときの理由が、ネガティブなものだったとしてもいい。
以前、私が派遣社員として働いていたときには、
残業時間が100時間を超えているのに、45時間分しか残業代が出ない、
ということもありました。
そんな経験があれば、
「もうこんな会社では働きたくない」
と思って辞めることだってある。
それ自体は、仕方のないことだと思います。
でも、転職活動をするなら、その先を考えてほしい。
「私は何がしたいのか」
面接前には、そこをじっくり考えて、自分の言葉で人に話せるようにしてほしいと思います。
私の場合、あと10年働けると考えたとき、
「せっかくなら、自分の経験や能力を活かせる仕事をしたい」
と思うようになりました。
そして、さらに突き詰めて考えていくと、
「会社のHRとして一つの会社を支えるより、社労士法人で複数の会社の働く環境を整える仕事がしたい」
というところまで、自分の考えがはっきりしました。
働く人の環境を整えることで、会社を良くする。
それを、一つの会社だけではなく、たくさんの会社でできる。
私は、その働き方に魅力を感じたのです。
転職活動をしていると、つい、
「今の会社が嫌だから辞めたい」
というところに気持ちが集中してしまいます。
でも、採用する側になってみると、
「で、うちの会社で何がしたいの?」
というところが、とても大事なんだと感じます。
今の会社を辞めたい理由だけではなく、
「次の会社で何をしたいのか」
「なぜその仕事なのか」
「これまでの経験をどう活かせるのか」
そこまで自分の中で整理されている人は、応募書類を読んでいても伝わってきます。
逆に、転職理由が曖昧だと、
「また嫌なことがあったら辞めるのかな?」
と採用する側が考えてしまうのも、少し分かるようになりました。
もちろん、採用する側がすべて正しいわけではありません。
でも、応募する側だった私が、今度は面接官の立場になってみて、初めて見えたものがあります。
だからこそ、これから転職する人には言いたい。
「今の会社が嫌だから」だけで転職先を決めないほうがいい。
一度立ち止まって、
「私はこれから何をしたいんだろう?」
と考えてみる。
その答えが見つかってから動いたほうが、きっと転職後も迷いにくい。
そして何より、
自分自身が納得して、次の会社を選べる。
私も今回、そこまで考えて転職を決めました。
面接官になった今だからこそ、以前の自分にも言ってあげたい。
転職するなら、
「辞めたい」ではなく、「次はこれがしたい」まで考えよう。
そのほうが、きっといい転職になる。