数か月前、次女がミニバスに行っている間に
私はひとりで味噌の仕込みをした。
大豆をコトコト煮て、
柔らかくなった豆をつぶして、
麹と塩を混ぜる。
手間はかかるけれど、
こういう時間が私は好きだ。
でも、大豆をつぶしながら
少しだけ寂しくなった。
「ああ、本当はこれ、
次女と一緒にやりたかったな」
そんな気持ちになった。
次女がミニバスを辞めて変わった暮らし
次女がミニバスを辞めた今。
お弁当作りも、
係の仕事も、
付き添いもなくなった。
当時は毎日とにかく必死。
朝からバタバタして、
休日も予定で埋まっていて、
「早くゆっくりしたい!」
と思うことも多かった。
余裕ができた今、始めたこと
やっと少し余裕が出来た私は、
塩こうじや醤油こうじを仕込んだり、
副菜を作ったりしている。
今日は庭に生えているローズマリーで
チンキを作る予定だ。
以前の私は、
「効率よく!」「早く終わらせる!」
ばかり考えていた。
もちろん、子育て中はそうならざるを得ない時期もある。
でも今は、
発酵食品を仕込んだり、
季節の手仕事をしたり、
少し丁寧に暮らしている方が
自分自身が整っていると感じる。
丁寧な暮らしは、心を整える時間
味噌づくりも、塩こうじも、
すぐに完成するものではない。
時間をかけて、
ゆっくり発酵していく。
私はその時間が好きだ。
忙しい毎日の中では、
「やるべきこと」をこなすだけで精一杯だった。
でも今は、
季節を感じたり、
家族のために手を動かしたり、
そんな時間が自分の気持ちを落ち着かせてくれる。
丁寧な暮らしというと、
おしゃれで完璧な生活をイメージする人もいるかもしれない。
でも私にとっては、
高価な道具や映える暮らしではなく、
「自分がちゃんと整う暮らし」のことだ。
子どもの成長と、母のこれから
次女がまた「一緒にやりたい」と言ってくれたら、
今度は一緒に味噌を仕込みたい。
大豆をつぶしながら感じた寂しさは、
きっと子どもが成長している証拠。
少しずつ手が離れていく寂しさも、
今しか味わえない大切な時間なのかもしれない。
せかせか生きるより、
少し余裕を持って、
少し丁寧に暮らしていきたい。
今の私は、そんなふうに思っている。