ある日少年が

部屋の隅で

愛の箱見つけた

みんな呼んで

鍵はついていなかった軽い箱

パカッと開いた

でも中身はなかった

みんなは唖然とした

ある少年は落ち込んだ

箱は庭に埋めた

70年後

おじいさんになった少年は

愛の箱探してた

ふと70年前庭に埋めたことを思い出した

再び愛の箱見つけた

でもそこには70年前埋めた覚えのない

鍵があった

あの日のようにみんなを呼んで

鍵のかかった重い愛の箱

こじ開けた

みんなは空の箱を見てがっかりした

でも少年は微笑んだ

少年には見えていた

ぎっちぎちに詰まった

愛の中身が・・・




空に浮かぶ大きな月が



真っ二つに割れた



それを見つめて



大きな幸せに囲まれて



いるはずなのに



吹き抜ける



悲しげなメロディーを乗せた風に耳を澄ませ



震える心を揺さぶった



ありきたりな言葉を並べ



慰めた



割れた月は泣いている



悲しげな叫びを聞いて



割れた月は怒っている



落ち込む自分を癒す風を



気づくとメロディーの音色が変わっていて



辺りの温度が下がっていた



白い息が雲のように大空に放たれた



暗黒の空に舞ったそれは大雨を降らした