こんにちは!
私は先日、映画「PEACOCK/ピーコック」を観に劇場へ足を運びました。
オーストラリア出身、ベルンハウト・ウェンガー監督による、初長編作品です。
この物語の主人公・マティアスは「マイ・コンパニオン」という人材派遣会社に勤めているエリートパフォーマーです。
この会社は、さまざまな人からの依頼に沿った人物になりきる人材を派遣するという、いわゆるレンタル友達を運営しています。
マティアスはこの仕事を通じて、自分の存在意義について、他人にとっての幸せについて深く考え込んでいくようになります。
自己顕示欲にまみれ、内面よりも外見や薄っぺらい知識が求められる、そんな現代社会をよく表した非常にユーモラスで痛快なストーリーでした。
私は特に、終盤の前衛アートショーを鑑賞するシーンが胸に残りました。
全身にペンキを塗りたくり、キャンバスへ思い切りぶつかることで描き出す不規則な模様。
まさにこの世の中を生きる私たちを表現していました。
みんな普段から無意識に色のついた眼鏡をかけてしまっているし、それに合わせて我々は、ありもしない羽を広げて虚構を演じたりしていると思いました。
いくら素裸になろうとも、人の心の中は見えないものです。
この映画を観た後、普段から経験していたモヤモヤした感情が、スッと腑に落ちる感覚がありました。
真の人間性とは、映画館で席に座っている時に、人が目の前を通ろうとする時の態度に現れるのだと気づきました。
