寝返りをしてクソガキと遊んだ数日後から、僕は仕事が繁忙期に入ってしまい、休みがほとんど無いような状況になった。
故に、クソガキにはなかなか会えずにいた。
会えたとしても少し遊んであげるくらいで、僕は力尽きてしまうほどだった。
そんな頃、クソガキはハイハイを覚え、あらゆるものを手を伸ばしいたずらをしていた。
うちに来た時にはひと時も目が離せないような状況であった。
疲れが溜まっていた僕は、なかなか一緒にいられなかったこともあり、ハイハイの頃のクソガキとの記憶があまりない。
ただ、これだけは覚えているので、今回はそのお話。
繁忙期を過ぎ、仕事の落ち着いた僕はいつものようにコタツでくつろいでいた。
今日はクソガキ来ないなー昼寝でもするかーなんて思いながらうとうとしていると、玄関が開けられついでにリビングの戸も開けられる気配がした。
昼寝を始めたばかりの僕は、動くことが億劫で顔だけをリビングの戸の方へ向け薄目を開けた。
するとそこには、おしゃぶりを咥え、眉間にしわを寄せ、僕を睨みつけるような顔で仁王立ちをしているクソガキがいた。
あまりの衝撃に思わず起き上がる僕。
なおも僕を睨みつけるクソガキ。
おい!なんでだよ!!
思わず叫ぶ僕。
すると、クソガキはハイハイの姿勢をとり、僕の方へ近づいて来る。
その表情は先ほどとは別人のようだ。
思わず抱き上げ、実験的に立たせてみる。
眉間にしわを寄せるクソガキ。
なんでだよ!?
もう一度叫ぶ僕。
どうやらクソガキは、立ち上がると眉間にしわを寄せてしまうらしかった。
玄関で仁王立ちして睨んでくるクソガキのことは、衝撃的すぎて僕は絶対に忘れることはないだろう。