　本日行われた全日本大学駅伝は、大方の予想通り駒澤大学の完勝に終わった。これで駒大は前年度から3大学生駅伝5連勝で、まだどの大学も達成したことのない2年連続の三冠に王手をかけた。家族でテレビ観戦をしていたのであるが、息子の同級生が駒大駅伝部で活躍しているにも関わらず、あまりの駒大の強さにレースの優勝争いという意味では興味が半減し、解説の瀬古さんではないが「これで駒大がいなければ優勝争いが面白いのに」と思ってしまっている自分たちがいた。😅💦（実際、青学・國學院・中央3校による2位争いのデッドヒートには手に汗握った）

全日本4連覇のゴールテープを切った駒澤大・山川選手

　もう一つ、全日本と言うと提供が長谷工グループで、CMのたびに繰り返される「♪ タラタタッタタッタタッタ〜／マンションのことなら長谷工」というCMソングが耳に残る。私が「この曲、簡単なようでテーマが7拍子なんだよね〜*」と言うと、息子が食いついてきた。

　今年の『劇場版名探偵コナン黒鉄の魚影(サブマリン)』の主題歌、スピッツが歌う「美しい鰭(ひれ)」も歌い出しが7拍子だったことが、封切り当時わが家で話題になったからだ。ちなみにこれも息子が好きなユーチューバー、Dr.Capitalがこの「美しい鰭」を変拍子の観点から取り上げた面白くかつ解り易い動画があるので、こちらもご紹介しておこう。

*ちなみにこのCMはバージョンが多数あり、それによっては普通の4拍子のものもある。

　さて、そこで今日は宏美さんの歌で変拍子のものはあったかしら、と考えてみた。Dr.Capitalも言っていた通り、J-POPではなかなかなく、宏美さんの歌で私の思いついたものは僅かだった。いつものようなランキング形式はとても無理だが、いくつか該当するものを挙げておこうと思う。

　オリジナルからみていこう。4拍子の中に3拍子が現れたりするものはいくつかあるが、今日のお題で取り上げるほどではない。まず触れたいのが、変拍子と言うには若干無理があるが、とてもタクトの取りにくい「笑顔をみせて」である。基本4分の4拍子の曲だが、2コーラス後の複雑に転調してゆく間奏で、8分の3拍子に変わっている。ウッカリすると次のリフレインの歌い出しに入りそびれそうな難しさだ。

　そしてオリジナル中の変拍子大賞(？)は、「哀しみは火のように」だろう。「♪ 匂い連れて／空を焦がす炎に変る」の部分を、この曲のブログの折りに必死に譜面化したものを再掲しておくが、実に変な拍子(？)である。メロディーを中心に8分の3拍子で取って行っても四分音符1拍分余る。バスドラムがずっと4分音符を打ち続けている（10拍分）ので、4分の3拍子×2小節＋4分の4拍子とも考えられる。

　ライブのカバー曲では、「マホガニーのテーマ」「ラズル・ダズル」などが挙げられるが、最も変拍子らしい変拍子は、「マッカーサー・パーク」であろう。4分の3拍子＋8分の3拍子（＝8分の9拍子）がイントロや歌の合間合間に出現するのだ。オリジナル盤に忠実なアレンジの1982年のリサイタルの音源で確認できる。

　今日はいつも以上にマニアックな内容になってしまった。どうぞご容赦ください。🙇‍♂️

【追伸】このところ各界で訃報が続くが、一昨日の2日、“大ちゃん”の愛称で親しまれた元大関・朝潮（先代高砂親方）が亡くなった。謹んでお悔やみ申し上げる。訃報では「北の湖キラー」としても紹介されていたが、学生横綱の先輩後輩ということで、私の贔屓だった輪島との対戦（対戦成績は輪島の6勝2敗）も注目されていたことを申し添えておきたい。宏美さんとのツーショットを載せておこう。

82年6月、三役時代の「朝汐」と宏美さん

変拍子など、タクトが取りにくい宏美さんの歌❣️〜「マンションのことなら長谷工」より