感染列島 | 気が狂うほどまともな日常

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音楽、本・読書、映画..。趣味や日常について、ひとりごととして書いてます。(詳しくは、プロフィールへ)








感染列島






監督:瀬々敬久

脚本: 瀬々敬久




キャスト: 妻夫木聡、壇れい、国仲涼子、田中裕二、池脇千鶴、カンニング竹山







2009.1.17公開

138分




テレビにて(TBS2013.1.30







こわい。

そんな簡単な一言では無いし、

「怖い」という感情ではないのだけれど…。




想われている人の存在、想う人の存在があること

とても実感した。




映像は、生生しい部分もあり、

目をそらしたくなるシーンも。

目から血が流れるのは、見慣れていないのもあり、

吐血よりもずっと残酷でした。

映画でさえあんなシーンきついのに、

大切な人があんな姿になったときなんて…

想像がつかない。










震災後だからこそ、考えさせられる部分も多々。




これは、震災前に出来た映画だろうけど、

重なる部分が多かった気がする。




映画中の、町が隔離された時にスーパーに群がる人。

パニック状態になった所を、他人のことなんか構わずに

自分自身や、身内のことしか考えず商品を大量に持ち出す人の姿。




震災の時にコンビニで見たあの光景とかぶった。




すごく、人間というものを描写していた気がする。

あたしがこの目で見たことだからこそ強く感じたのかもしれないけど。




忘れてはいけないこと。

少なからず、言葉に出さなくとも、

自分の心の中には、あるよなあ。










他には、「慣れの怖さ」をみた。

どんどん犠牲者が増えていくにつれ、

感覚はおかしくなるなあ、と。

それは、こういうことに限る話では無くて。

でも、人間はいつまでたっても

「死」には慣れないものなのかもしてない。

そういう話以前に、慣れたくはないことなのだけれど。

でも医者であっても、あんな状況でも、

どんな数の死体と向き合ってこようと、

死はいつでも重いもの。




妻夫木さんの演技から

こんなことを感じました。




人間の想いの強さも、時にはとても大きな力を発揮するということ。

支えてくれる人の存在が計り知れない大きなパワーをくれること。




後半はそんなことも考えながら見てた。







映画を観終わった後はいつも言葉に言い表せられない雰囲気に包まれる。

今まで違う世界に行っていたような、感じ。

肩に力が入ってしまって、ちょっと疲れちゃう感じ。




とても好き。

だから映画が好き。

映画館行きたいなあ。




まだまだ思うことはありましたが、

今回はこの辺で。