the PEAKS round 11 奈良吉野に参戦してきた(2022/9/4)。
the PEAKSとは
とにかく登りまくるロングライドイベント。
日本全国色んな場所で開催されており、今回11回目の舞台が奈良の吉野周辺エリアだ。
一般コースは191km、4,664m UPという数字に加えて路面の悪いところも多い過酷なコース。制限時間は12時間。
準備
メインバイクのSCOTT FOIL (disc)ではなくヒルクライムマシンのFUJI SL ELITE(リムブレーキ)を準備した。
路面の悪いところも多いという事前情報と多少雨も降りそうな天気予報でディスクは魅力的だったが、何せ登りが過酷ということで軽さを取ることにした。
ただし路面に合わせてタイヤは23Cから25Cに変更した。
持ち込む補給食としては羊羹2個と粉末アミノバイタル5袋を用意した。
好調の前半戦
まだ暗い5時にスタート。正確には6人ずつ時間差スタートで5:02にスタート。
しばらく細かいアップダウンで約15km地点から大台ヶ原ヒルクライムのコースに入る。
その手前でようやく小集団に入れて脚を温存。急坂区間に入ったところで小集団は分解して前を走る人をパスしながら標高を稼いでいく。
チェックポイント1の大台ヶ原に着いたのは10番以内らしい。ここが44km地点。
エイドにあったものは塩むすび(袋入り)、薄皮アンパン、クリームパン、クッキー、バナナ、オレンジ、塩飴、ブラックサンダー、水、アクエリアス、缶のジュース類。
塩むすびとクリームパン、バナナを食べて水とアクエリ半々をボトルに入れてリスタート。
甘い補給食ばかりなのでアクエリを入れたのは失敗だったかもしれない。
途中まで来た道を引き返すので、下りでたくさんの参加者とすれ違った。
ドライブウェイから分岐した道に入ってからはやや道が荒れていた気がする。
この辺りは既によく覚えていない。
下り切ってからはグランフォンド吉野でいつも通る行者還トンネルへの道を逆側から登る。
折り返しのトンネル前が78km地点、チェックポイント2。
スタッフから3番手と告げられる。
レースではないが、上位ゴール狙えるのでは?という考えが頭をかすめる。
89km地点のエイドで最低限の休憩をして113km地点のチェックポイントへ。
この区間が平坦基調の向かい風で単独走がきつかった。
後ろから4人組の超特急が来たので飛び乗ったが飛ばし過ぎでかえって消耗した。
失速と雨の後半戦
あまり食欲もなくなっており、豚汁とあと少し何か食べて後半戦スタート。
今思えばここかその前のエイドでもう少ししっかり休んでおくべきだった。
スタート後早々の登りで力が入らなくなって失速したので止まって塩むすびを投入。
超スローでなんとか登りをこなし、雨の下りを経てチェックポイント3にたどり着く。
荒れた路面に雨で効かないリムブレーキ、グレーチング毎の減速で下りも結構疲れた。
144km地点、チェックポイント3には東屋があったので雨宿りがてら長めの休憩。
この休憩で気持ち的にもエネルギー的にもだいぶ回復できた。
ここから玉置山までは斜度きつめだったが、身体コンディション的にはその前の区間より楽だった。
山の頂上、152km地点のチェックポイント4で折り返したらあとは来た道を帰るだけ。
無難にこなして制限時間に対し1時間以上余裕をもってゴール。
ゴール後はスタッフからFinisherタオルを肩にかけられ、写真ボード前に誘導される。
完走者のコメントボード。
走行中に会った人の中ではリカンベントの人と、MTB用のリアディレイラーとスプロケ付けた外国人が印象に残っている。
激坂でも脚を温存するためにMTB用のスプロケは大いにありだと思う。
フロント34T-リア30Tでも登れるか登れないかで言うと全然登れるんだけど、激坂で疲れないためにはもうちょい軽いギアが欲しい、という感じだった。
反省点と次に向けて
反省点はペース配分と補給戦略、下りの疲れの過小評価の3点だと思っている。
過去にエベレスティング(8848m UP)したときもエネルギー切れでペースダウンしているので、過酷なライドでエネルギーの摂取・吸収スピードまで考慮したときに維持できるペースを知る必要がある。
ここまで過酷でなければカーボローディング分である程度補えたり平地区間で強度落としたりできるので何とかなるが、PEAKSレベルになるとそうはいかない。
補給戦略の面ではアクエリは要らなかった。
普段はボトルの中身はお茶か水にしているのにアクエリを半分入れる選択をしてしまった。
エイドでもらえる補給食も甘いものが多いので水+塩分は塩飴で補給するのが正解だったと思う。
アクエリは人工甘味料も入っているし、甘いもの取り過ぎで食欲減退した。
もう1つは、113km地点のエイドではなく89km地点のエイドでしっかり食べてしっかり休むべきだった。
113km地点の後はすぐに登りが始まるので、消化吸収の時間を考えてそれより前に十分食べておくのが良かったはず。
下りの疲れは単純にブレーキングに使うエネルギーと、振動による内臓へのダメージがある。
道が荒れている分振動のダメージも大きいはずなので、それも考慮してもう少し序盤の休憩時間を増やしたら食欲が回復したかもしれない。
反省点はあったものの楽しかったのでthe PEAKSにはまた参加しそうな気がする。
今回は北側が知っている道だったが、走ったことのないエリア開催の方が楽しいんじゃないだろうか。