EOB読影ルーチン

 

EOBは質的診断まで可能。基本CTと一緒。

造影前(out in phase)→EOBをiv→動脈相→門脈相(肝が一番染まる)→後期相(遅延相):これらをdynamic相という。→T2WI・DWI→肝細胞造影相(10分、15分、20分)。

 

濃染する→造影増強効果あり。間質が染まっており細胞には入っていない。

EOBの何が特殊かというと、①肝細胞相があること:EOBは胆汁排泄路を通れる・細胞に入れる。②dynamicの名前が変わる:平衡相の状態はない(胆汁にも流れるから)。血管と間質が同濃度に染まることはない。

 

Dynamicは血流をみてる。動脈相で染まるのは肝細胞癌とか。遅延相で染まるのは膵癌とか。

 

肝細胞相:正常な肝細胞の機能をもった細胞がいるかをみるだけのもの。染まらないのは肝細胞由来じゃない病変ということ。肝細胞癌は肝細胞由来の癌で、肝細胞の役割を微妙(10%くらい)にする。つまり肝細胞相で全部取り込まないわけではない。これがHCCらしさ(高分化型とか)。低分化型だとほとんど取り込まない。