『それは俺から話すよ。実は【level6】以上は本当なら実在しないんだよ。
 でも色んな事情で作られた完全オーダーメイドのARがあるんだけど、
 そのARは【level6】の規格に当てはまらないから無理やり【level6.5】って呼んでいるんだ。
 そして麻友は俺が調子に乗って作ったのとある事情で
 【level6.5】にも当てはまらないから特別に【level7】って呼ぶ事になったみたい。
 実際は【level6】以上は全員同じカードを所持しているみたいだから
 あまり【level】は関係ないと思うけど。』
真一が説明し終わると静哉が
『今までの事を整理すると、真一のARはARLが【level7】で、
 特殊はARでそれを制作したのが真一である。
 だから一般人は持てないカードを所有している。
 そこでだ、何で一般人が持てないカードを真一が持っているんだ?』

友美もそこに疑問を持っていたらしく
『そうですわ、確か父から聞いた話が本当なら真一さんは持てないはずです。』
真一は
『多分だけど、俺【楠木グループ】で仕事しているからだと思う』
社員証を見せた。
『真一さんはあの【楠木グループ】でアルバイトしていらっしゃるのですか?』
『うん』
『有名大学卒でも入る事が難関て言われているあの【楠木グループ】で
 アルバイトって・・・・。きっかけは何ですの?』
さすが『麻友の許可書欲しさに』とは言えずに
『それは・・・・。さっき話した麻友の部品を貰った会社が【楠木グループ】だから、
 その関係で知り合った人に進められて・・・。』
『進められてって・・・。あの会社に入るにはどんな役職でも試験があると聞いたのですが、
 真一さんは試験を受けたのですか? それとも口利きで?』
『うん・・・。詳しくは分からないけど、多分半々だと思う。でも試験は満点取ったよ』
『あの最難関の入社試験を満点ですの?』
『うん。でも最難関でも無いと思うけど・・・・。』
友美は【特殊AR使用許可】と【社員証】を真一に返しながら
『能ある鷹は爪隠すと申しますが真一さんて人は・・・。』
そして将司は
『そりゃあ負ける』
真一は
『これで皆、納得してくれた?』
友美が代表して
『はい。納得しまた。麻友さんに対して失礼な言動を許してください』
『麻友の事をちゃんと説明出来なかった俺にも責任がある訳だし良いよ。
 でも、この事はあまり口外しないでくれたら嬉しいかな。
 他の人に知れたらまた色々といわれちゃうから・・・・。』
遥香たち5人は頷いた。

真一は
『まさか、こんな日が来るとはな・・・・。』
と独り言を言ったのが友美に聞こえて
『真一さん『こんな日』とは?』
『だから、普通にクラスメイトと話す日が来るとは思っていなかった』
『それは真一さんが壁を作っていたのでは?』
『俺は別に壁は作ってないつもりだったけど、あの連中がうるさいから・・・・。』
『真一さんが黙っているから余計に言われるのだと思いますが・・・・。』
友美の発言に静哉が
『まぁあの連中は言い返したら、その倍くらいまた言い返すから、
 無視をするのが一番なんだろうけど・・・・。』
すると遥香が
『じゃあ、今ここに居る人たち全員がお友達になるって言うのはどうですか?』
皆はそれぞれ顔を見合わせて笑った。
すると友美が
『そうですね。教室でもここに居る人たちで話していたら、
 真一さんだけに何か言おうとはしないでしょう』
真一は『まぁ関係なく言いそうだけど』と思ったけど何も言わなかった。

そして静哉が
『それにしても今日戦った連中がこのまま引き下がるとは思えない・・・。
 また真一に何かしてこないかが心配だ』
真一も同じとを思っていたがどうする事も出来ないのも事実である。
そして予感は的中した。
真一が翌日学校に行くと連中がニタニタ笑っている。
何も言って来ないのは、多分昨日の麻友の脅しが効いているのだろうけど、
この嫌な笑いは何かあると分かる笑い方だった。

遥香たちも、その事に気づいて心配してくれたが、
相手の出方が判らない以上こちらからどうする事も出来ず、ホッておく事にした。

静哉が真一の席に来て
『アイツ等何か言って来たか?』
と聞いてきたがいつもの様に何か言われる事もなく、
ただ何か企んでいる様な笑い方をしているだけなので
『何も言われてないけど、何か企んでいる事は確かだと思う』
静哉と喋っていると校内放送で真一に呼び出しが来た。
連中は
『違法ARを持っていたから【ARSP】が来たんじゃないの』
『真一捕まるかも』
分かりやすい反応を見せた。

 真一が職員室に行くと若い女性と【ARSP】の人が2人居た
『【ARSP】の人が話を聞きたいそうだ』
先生に言われた。
真一は
『良いですけど?』
すると若い女性が
『私【ARSP】監査部の楠木郷子です。貴方が須藤真一くんで間違いありませんか?』
『はい』
『貴方が所有しているARについて聞きたい事があります。私たちの車まで来て頂けますか?』
『はい、わかりました。』
麻友と一緒に郷子の後について行った
車に着くと響子は部下の2人を外で待たせて、真一と一緒に車に乗った。