「そういえばさあ、自分の住んでいる街の褌だけれども、
小学生しか締めないよね。」
と大学 2 年の日下部浩一郎は話す。
「そうね。中学校に入学したら殆ど、男子は
海パンだもんね。褌は強制終了なのが面白いよね。」
と柿沼萌美は答える。
「ああ、どうもこれが古式泳法やお祭りで褌を締める
人とは違った考えがあるように思う。」
と浩一郎は答える。
「どんな。」
と萌美の問に対して。
「褌が 1960-80 年代ぐらいに廃れて行くのに対して、
新たな価値で褌に望んでいる。小学生に
一枚の布で水着にするという多少の知恵を覚えさせるためにだ。
恐らく、1960-80 年代にボーイスカウトで褌の締め方
を知った人が、知育水着として褌を導入した可能性も有り。
で、なければ僕らが所属しているスイミングスクール
がハイテク素材の六尺褌なんて考えもしないと思う。」
浩一郎は疊み掛けた。
「そうね。でなければ伝統柄以外の六尺褌は私達の住んでいる
街に存在しないよね。」
と萌美はいう。
「うん。僕も青年の褌姿は萌えないなぁ。」
と浩一郎はいう。