題名:Benny & Mice Lost in Bali
著者:Benny Rachmadi & Muhammad Misrad
出版社:Kepustakaan Populer Gramedia (2008年)
インドネシアの全国紙『コンパス』日曜版の連載漫画などで人気の漫画家コンビBenny & Mice による
“Benny & Mice” バリ旅行編第1弾です。この後、2009年には第2弾 “Lost in Bali 2” が出版されています。
アクの強い絵柄とひねりのきいた風刺が人気のシリーズ漫画ですが、読んでみると思ったほど毒舌ではない
ですね。
内容はシリーズの主人公 Benny とMice のバリ旅行珍道中記。
やはりジャワからの旅行者がバリに行ってまず目を引かれるのは、特に女性の服装の露出度の高さなんですねえ。クタ周辺を歩いていると、もうそれが当たり前なのでなんとも思いませんが、たしかにジャワに住んでいる人から見れば異様な光景なのでしょう。下着だけで街を歩いてる!ってなもんで。ジャワでだって、「そりゃあ、いくらなんでも寝巻きでしょう」と言いたくなるような格好で外を歩いている人ならたまに見かけますが。
私事ですが、以前バリに家具店を開いておりまして、その店を任せていた夫の甥が東ジャワ州マラン出身の女の子
(ジルバブ着用)と結婚したんですが、お嫁さんがどうしてもバリに住むのはイヤだと反対したらしく、結局ジャワに帰ってしまいました。バリはだれにとってもパラダイスというわけではないのです。
西洋人男性の間で流行っている(?)「ビール・ビンタン」のロゴ入りランニング・シャツは、ほんとにこの漫画に出てくるとおりなので、ちょっと笑えます。
日本人観光客ももちろん登場しています。でも「プリント・ワンピを着ている」とか、わりと普通ですね。中国や台湾や韓国からの観光客と日本人観光客を見分けるポイントは、以前なら服装や髪型や化粧の仕方だったけど、最近ではあまり違わなくなってきているようです。今も変わらないのは「猫背」と「歩き方の違い」だと思うのですが、その点については触れられておらず。
バリへ来ていることが家族や友人に知られると、お土産をいろいろ頼まれてしまうのもよくあること。「お土産買ってきてね」ぐらいなら、まだかわいげがありますが、
バリのサルン頼むわね…2枚ね!!
一つは白地に黒ので
それからピンクの花柄の! ねえ、
スコワティ市場で買っちゃだめよぉ
…生地が悪いから!
ガレリアで探してよね…
などと、やたらと注文が細かかったりします。
ふたりは最後にジンバランでロブスターを食べようと意気込むものの、あまりの高さにあきらめて、海岸で焼きトウモロコシを食べたのでした。
この本にはオマケで表紙絵と同じ図柄のポスターがついていました。別にいらないケド…。
作者のBenny & Mice はその後コンビを解消してしまったのでしょうか? 詳しい経緯は知りませんが、今年の7月からコンパス紙での連載はMuhammad "Mice" Misrad のみによる”Mice Cartoon” に変わっています。
ところで、以前、この “Mice”の名前をカナ書きをしなければならないことがありました。
私は勝手に「ベニー&マイス」と読んでいたのですが、確認しなければと思って、手始めに息子に訊いてみると、やはり「みんなベニー&マイスって言ってるよ」とのこと。
ところが念のため出版社に問い合わせてみると、英語読みではなくてインドネシア語読みなんだそうです。出版社からの回答メールによると、Mi は minum の mi、ce は celaka の ce だそうで。
しかし “celaka” (不運、災難)って…(笑)。もうちょっといい言葉を例にしてあげればいいのにねえ。
著者:Benny Rachmadi & Muhammad Misrad
出版社:Kepustakaan Populer Gramedia (2008年)
インドネシアの全国紙『コンパス』日曜版の連載漫画などで人気の漫画家コンビBenny & Mice による
“Benny & Mice” バリ旅行編第1弾です。この後、2009年には第2弾 “Lost in Bali 2” が出版されています。
アクの強い絵柄とひねりのきいた風刺が人気のシリーズ漫画ですが、読んでみると思ったほど毒舌ではない
ですね。
内容はシリーズの主人公 Benny とMice のバリ旅行珍道中記。
やはりジャワからの旅行者がバリに行ってまず目を引かれるのは、特に女性の服装の露出度の高さなんですねえ。クタ周辺を歩いていると、もうそれが当たり前なのでなんとも思いませんが、たしかにジャワに住んでいる人から見れば異様な光景なのでしょう。下着だけで街を歩いてる!ってなもんで。ジャワでだって、「そりゃあ、いくらなんでも寝巻きでしょう」と言いたくなるような格好で外を歩いている人ならたまに見かけますが。
私事ですが、以前バリに家具店を開いておりまして、その店を任せていた夫の甥が東ジャワ州マラン出身の女の子
(ジルバブ着用)と結婚したんですが、お嫁さんがどうしてもバリに住むのはイヤだと反対したらしく、結局ジャワに帰ってしまいました。バリはだれにとってもパラダイスというわけではないのです。
西洋人男性の間で流行っている(?)「ビール・ビンタン」のロゴ入りランニング・シャツは、ほんとにこの漫画に出てくるとおりなので、ちょっと笑えます。
日本人観光客ももちろん登場しています。でも「プリント・ワンピを着ている」とか、わりと普通ですね。中国や台湾や韓国からの観光客と日本人観光客を見分けるポイントは、以前なら服装や髪型や化粧の仕方だったけど、最近ではあまり違わなくなってきているようです。今も変わらないのは「猫背」と「歩き方の違い」だと思うのですが、その点については触れられておらず。
バリへ来ていることが家族や友人に知られると、お土産をいろいろ頼まれてしまうのもよくあること。「お土産買ってきてね」ぐらいなら、まだかわいげがありますが、
バリのサルン頼むわね…2枚ね!!
一つは白地に黒ので
それからピンクの花柄の! ねえ、
スコワティ市場で買っちゃだめよぉ
…生地が悪いから!
ガレリアで探してよね…
などと、やたらと注文が細かかったりします。
ふたりは最後にジンバランでロブスターを食べようと意気込むものの、あまりの高さにあきらめて、海岸で焼きトウモロコシを食べたのでした。
この本にはオマケで表紙絵と同じ図柄のポスターがついていました。別にいらないケド…。
作者のBenny & Mice はその後コンビを解消してしまったのでしょうか? 詳しい経緯は知りませんが、今年の7月からコンパス紙での連載はMuhammad "Mice" Misrad のみによる”Mice Cartoon” に変わっています。
ところで、以前、この “Mice”の名前をカナ書きをしなければならないことがありました。
私は勝手に「ベニー&マイス」と読んでいたのですが、確認しなければと思って、手始めに息子に訊いてみると、やはり「みんなベニー&マイスって言ってるよ」とのこと。
ところが念のため出版社に問い合わせてみると、英語読みではなくてインドネシア語読みなんだそうです。出版社からの回答メールによると、Mi は minum の mi、ce は celaka の ce だそうで。
しかし “celaka” (不運、災難)って…(笑)。もうちょっといい言葉を例にしてあげればいいのにねえ。