武道・・・?
いざ武道の定義の説明を求められても的確に答えられる人は稀です。
例えば
「武道とは、心身を鍛え技を磨き強くなることだ!」
という答えがあった場合。
「では、武道とスポーツと格闘技の違いは何か?」
と聞かれると曖昧な答えしか返せなくなることがあります。
「武道には精神性がある!」
「じゃあスポーツや格闘技には精神性はないのか?」
そんな事はありません。スポーツマンシップと言う精神もあり
格闘技も体も心も鍛えます。
よくある
「剣道は武道なのか? スポーツなのか?」
この答えは、武道の定義を解説したのちに回答を行います。
武道には”定義”があります。
1,国家を守る忠誠心
2,礼儀
3,正々堂々
4,信義を重んじる心
5,質実剛健
この定義から外れた場合は武道とは言えず、
武術、武芸、戦闘術や格闘術などと呼ばれます。
では
この国家とは何か?
これは日本国にいる人民が当てはまります。
人民だけではなく人民を支える領土や産業なども
国家と言えます。
定義の中にある礼儀、正々堂々や信義も全て「国家に対して」
と言う言葉が文頭に置かれます。
そして、国家に尽くすべき立場の武道家(古くは侍や武士と呼ばれた者)に対しては
贅沢を避けた生活が求められます。
さて
「剣道は武道か? スポーツか?」
の回答ですが
「剣道だからと言って武道またはスポーツであるとは、決める事は出来ない。」
となります。
その剣道家が国家を守ろうとする気質と行動を行っていれば
その剣道は武道であると言えます。
では自衛官や警察官らのような専門職以外の人間が
どのように国家を守るべきかと言えば、
以下の具体例が参考になります。
・道のゴミを拾い、ゴミ箱に入れる。
・電車内で妊婦さんに席を譲る。
・盲人に進路を譲り、自身が道の端に行く。
・道で遭遇した病人のために、救急車を呼ぶ。
など。
いずれの行動も信義を持って行えば「武道」の「道」となります。
戦闘術の上達とは武道の側面であり、国家を第一とする精神によって
初めて その戦闘術が武道と称されます。