今回は「ISOの感度を上げる方法」を紹介します。

 

前回はコチラ

写真をブレ・ボケなく撮るには?「手ぶれ補正機能編」

 

 

② ISOの感度を上げる

 

ISO感度とは、どの程度敏感に光を感じるかの設定です。

感度を上げると、シャッター速度は上がりますので、

手ブレの防止に役立つというわけです。

 


ただし、入ってくる光の量は減りますので、

代わりに画質が荒れて行きます。

 


逆に、感度を下げるとシャッター速度は下がりますので、

入ってくる光の量が増えてデータを正確に記録でき、

画質は向上して行きます。

 

 

ISO感度とは?

 

ISO感度もシャッター速度と同様、

100,200,400,1600のように、

100を標準として、倍々式に数字が増えていきます。

 

 

ISO感度の数字が大きいほど高感度となり、

シャッター速度は上がるので、

手ブレがしにくくなります。

 

 

感度をあげた場合の荒れ具合は、

カメラの性能によって異なりますが、

400程度であれば、一般に問題ないと思われます。

 

 

800や1600になると、機種によっては、

荒れが目立つようになってきます。

 

 

※性能のいい一眼レフでは、

 感度を1600や3200に上げても、

 荒れが目立たないこともあります。

 どこまで実用的に扱えるかは実際に試してみて下さい。

 

 

実際にどのように使ったらいい?

 

まず、ISOは100で設定しておきます。

そして手ブレ補正機能があるならONにしておきます。

詳細は前回の記事を参照ください。

写真をブレ・ボケなく撮るには?Part-2 カメラの機能編 その②手ぶれ補正機能を使う

 

 

1/30秒程度までは、この機能で対応します。

 

 

そしてシャッター速度が1/30よりも遅くなった場合、

ISOを200〜400程度(1〜2段階)上げてみます。

 

 

これにより、概ね5段階程度の改善効果が出ます。

 

 

つまり、元々のシャッター速度が1秒でも、

1/30秒まで早めることが出来るということです。

殆どの現場ではこの範囲で対応できます。

 

 

手ブレ機能がない場合はISOで対処

手ブレ防止機能は一部のカメラにしか付いていませんが、

ISOの調整機能は、多くのコンパクトカメラに付いています。

 

 

手ブレ防止機能がなくて、部屋が暗い場合、

ISOを800、1600、3200と上げて行きます。

 

 

画像は荒れる可能性がありますが、

ブレてしまうよりは良いと判断します。

 

 

それでも最大で、3200程度が目安です。

 

 

と言うのは、

シャッター速度がISOが100(標準)で1秒の場合、

3200に上げると、1/30秒まで早くなります。

 

 

それより暗い場合=通常で1秒以上かかる場合ですと、

あまりに光がなさ過ぎて、いくら感度を上げても、

くっきりとした写真を撮ることが難しくなります。

 

 

そうした現場環境では、感度や手ブレ防止ではなく、

晴れた日に撮る、照明を取り付ける、スロトボを焚くなど、

撮影条件の方を変えた方がより良い結果となります。

 

 

※但しストロボについては、極力しないことをお勧めします。

 手ブレ防止やISO感度アップを先に試して、

 それでもダメな場合、ストロボを検討して下さい。

 ストロボを避けた方がいい理由は別記事で解説しますね。

 

 

次回は、 短いセルフタイマーを使う方法を紹介します。

 

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