【お試しレポ】手芸用ボンド*1 | こいとの Handmade Life

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 こんばんは!


ただ今、手芸用ボンドの実験をしています。きっかけは先日から時々アップしている布のお花づくり。


*ヘアゴムやブローチの各パーツの接着

*布の花びらのほつれ止め


それぞれの素材、作業に一番適した接着剤は何かな~?という素朴な疑問があって、持っている接着剤(グルーガン・裁縫上手・ボンド ウルトラ多用途クラフト・UVレジンソフト液)の違いを確認しています。


今特に試しているのは

★裁ほう上手

★ボンド ウルトラ多用途クラフト

の2つ。


これ、買った時期もお店も違うのですが製造元は同じメーカーさんと知ってビックリ!ボンドメーカー「コニシ」さんの製品です。主成分もともに、コニシさんが最近特に力を入れているというシリル化ウレタン樹脂でした。




接着剤について調べたり、自分でも使っているうちに気付いたのは接着剤といっても使用目的や重要視するポイントによって最適な接着剤が違うということ。


私は最初、「接着力」にばかり目が行っていた気がします。


もちろんこれは今も重要視するポイントなのだけれど、手芸品を作るという観点からは「作品の出来栄えに影響しないか」とか「作業効率」や「使いやすいさ」といったことも大切だなぁと気付きました。



今、私が特に重要視しているポイントがこれ↓。


①接着できるもの&接着力

②気になる臭いがないか

③作品の出来栄えへの影響・・・透明か有色か。作業時に糸を引かないか。布の変色はないか、など。

④作業効率(接着スピード)・・・ビーズなど細かなものをつけるときは微調整できる時間がほしい。でも固まるのが遅すぎるのも作業効率が悪くなるのでパス。



これプラス、作るアイテムによってはお洗濯をしたいので

⑤お洗濯が可能かどうか



今はまだ④までの確認段階ですが、今まで使ってみての感想です。


【裁ほう上手】 と【ウルトラ多用途クラフト】について

①接着力・・・布&布、布+プラスチックを試してみましたがともにしっかり接着し、接着力そのものに大きな違いは感じませんでした。


【確認①】小さなデコパーツを接着後、ひっくり返して落ちないか、揺らして落ちないかを確認・・・両方とも落ちませんでした。



【確認②】指でデコパーツを強く押してみました・・・両方とも取れませんでした。


【確認③】デコパーツ、ビーズ、レースモチーフなどを接着し、爪先を利用して取ってみました。



これは1つを除いてすべて取れました。


爪先だけでなく、引っ張ってみても唯一取れなかったのが「裁ほう上手」で接着したレースモチーフ。

「ボンド 裁ほう上手」は布と布の接着に強く、アイロンがけでさらに接着強度が増すそうです。今回はアイロンはかけずに使用しました。


取れやすかったものから書くと


(取れやすい)丸いビーズ<小さなラインストーン<プラスチックのフルーツデコパーツ<レースモチーフ(取れにくい)


の順でした。素材だけでなく接着面の大きさも影響していたかもしれません。


レースモチーフ以外すべて取れたことを考えると、何かの拍子で接着したものに引っかり、強い力で引っ張られるとどれも取れやすいと言えるかもしれません。


ただ、通常使用を想定すると実験②でかなり力を入れて押しても取れなかったことから、私が雑貨作成のためにボンドに期待する接着力は十分あるように感じました。


今後は、一定期間使用して取れないか等の耐久性もチェックしたいと思っています。


②臭い・・・ふたを開けた時に少し匂いがあるかなぁと感じましたが、シンナー系の臭いとか鼻を突くような臭いはなく、気になるほどではありませんでした。


③作品の出来栄えへの影響

【接着剤の色】2つとも透明。

【接着剤の糸引き】”ウルトラ多用途クラフト”は少しあり。ただノズルをうまく使うと引きはほとんどなかったです。”裁ほう上手”はなし。水のりのような感じで使えました。

【布への影響】布の変色は確認できませんでしたが、接着剤の使用量が多い時や薄い布につけた時には裏面まで接着剤が染みているのを確認しました。


(うす手コットンに接着したときに、裏面にしみているボンドを確認↓)

左)ウルトラ多用途   右)裁ほう上手



④作業効率(接着スピード)

”ウルトラ多用途クラフト”が固まるスピードは早いです。でも、グルーガンよりゆっくりなので一旦置いたものを多少動かす位の時間はありました。”裁ほう上手”も「速乾接着」とメーカーHPに書かれているようにボンドとしては早いほうだと思いますが、”ウルトラ多用途クラフト”よりはゆっくりなので、ちょっとしたやり直しや、広い面積(ポーチやミニバッグの縫い代など)を縫る時間はありそうです。


⑤の洗濯実験は今後していくので、それ以外のチェックポイントから「それぞれのボンドに適した作業」をまとめてみました。


【使用に適していると感じた作業】

裁ほう上手

布と布への使用に最適と宣伝されていますが、今回の布とプラスチックに関しても”ウルトラ多用途クラフト”との接着力違いは全く感じずに使うことができました。


使用感は水のりを使っているような感じで、出てきた接着剤をへらで伸ばす時間的余裕があります。布小物を作りたい時はこちらに軍配。


ボンドウルトラ多用途

固まるスピードがかなり速いものの多少のずれを直すくらいの余裕はあり、ノズルの先端も細いのでビーズや小さなデコパーツなど、使用面積が小さく、細かな作業に向いていると思います。逆に言えば、比較的大きな面積を一度に接着したい時にはどんどん固まってくるので向かないです。


あと、気になったこととしてはノズル先端の穴も数分すると固まってきてボンドが出てきにくくなります。保存するときのふたと、作業するときのノズルを取り替えるようになっていて、作業時に使えるノズル用の蓋がないので、この点で長時間の作業にはどうかな?と感じました。


★”ウルトラ多用途クラフト”の蓋とノズル。
購入時の商品には細口ノズルが3つついていました。


使い終わった後、乾燥させて細口ノズルについたボンドをしっかりと取らないと、すぐに使えなくなると思います。(←私がついつい忘れちゃいそうななところ^^)


今使ってみての感想はざっとこんな感じです。


この他に、コニシさんのお問い合わせ窓口の方に教えていただいてわかったことがあります。


2つともシリル化ウレタン樹脂を主成分としていて湿気で固まっていくけれども、”裁ほう上手”は接着剤の水が抜けてから固まっていくので肉厚が減るそうです。あいているスペースや何かが欠けているところを充填するときには、”ウルトラ多用途クラフト”のほうが、使用した接着剤の厚みがそのままで固まるそうなので適しているそうです。


また、‘ウルトラ多用途クラフト‘と似たウルトラ多用途SUというボンドがあって、それはクラフト用と表記されていなかったので違いを聞いてみると、成分比率を変えているそうで、クラフト用は使ったときに布がごわつかないように等を気を付けておられるようでした。


ほんとに、最初は「布と異素材をくっつけた~~い!」なんていう軽い気持ちからのスタートでしたが、道具も知れば知るほど面白いですね。


今後はお洗濯チェックもしようと思っています。それ以外に、あとは作りたいものを実際に作りながら、作品の使用感、耐久性等をチェックしたり、他にもよさそうなメーカーさんのものがあればまた比較してみたいな~と思っています。


(おまけ情報)


調べている途中で、ビーズメーカーの「株式会社MIYUKI」さんおすすめボンドの説明表が、簡単にわかりやすく書かれていて一番印象に残りました。


主にビーズを使った雑貨を作ることを想定しているのかなと思いますが、ビーズ&デコ作品用のボンドに興味ある方は、一度チェックしてみてくださいね。目的に応じておすすめボンドがわかります。


株式会社MIYUKIさんHP「おすすめクラフト・ボンド詳細」がのっているページはこちら→



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