人間の感情は、目まぐるしく変化します。
時間帯によっても、気温や音などの環境によっても変化が見られます。
食べ物を食べて感じた味覚に、昔の情景が呼び起されたり、
漂ってきた香りに、学生時代のワンシーンを思い出したり。
ただ、それらは全て自分の内側で起こることですし、微笑む程度の物。
表に出るとしても外に大きな影響を及ぼす事はほとんどないだろうと思われます。
敢えて吐き出そうとしない限りは。。。。
元夫は、外見の穏やかさとは裏腹に
いついかなる時でも着火できる、時限爆弾を抱えて生きているような人でした。
そう、
突然豹変するのです
にこやかに会話していたはずなのに、
何気ない言葉の中に起爆剤を見つけ、爆発させる
そうめんを食べては、幼少期食べ方を注意された記憶が蘇えり、鬼の形相に
まるで今怒られているかのように、不当な扱いを受けた自分を弁護するかのように、
取り留めなく不満を言い続ける。。。
ゲームをする甥っ子に、自分が子供の頃買ってもらえなかった鬱憤を晴らすかのように、
「だからお前の親は最低なんだ」と言い募る。。。
ポジティブな会話をし続けたくて努力する私達に対し、
誰も信じる事の出来ない元夫は暴言を吐き続けました。
「いつも夜遅くまで仕事に没頭できる責任感には感心するよ」
=「要領が悪いと言いたいのか!」
「お友達から素敵なお家に住めてパパもママもお仕事すごいんだねって羨ましいって」
=「父親だけの稼ぎじゃ無理だと馬鹿にしているのか!」
などなど。。。
10数年かけて、普段から彼に説得を試みていました。
普段の会話の言葉の裏に悪意を込める人など、私の周りにはいない。
自分がそう思い込むから全てが真っ黒に見えるのだと。
そして、お願いだから私を信じてほしい。
あなたを貶める人など、自分が変われば存在しなくなるのだから、と。
私や子供の想いが通じていた時期もありました。
彼も変わりたい、楽になりたいと心の奥底で感じていたのだと思います。
が、彼の闇は根が深く、その根本にある両親との関係に触れると
たちまち暗闇に引き戻され、疑心暗鬼の塊に戻っていくのです
今日の言の葉
“怒ることは自分の身を滅ぼすことになるから、慎むべきだという戒め”
徳川家康の遺訓
親に過度な期待をされた上、人格を否定され続けて育った彼は
大きなストレスと共存しながら生きてきたようです。
その環境が、自分で敢えてストレスを作り出す“心の癖”となったのでしょう。