八月は 重い季節
原子爆弾がふたつ、落とされたり
終戦した日があったりして
どうしても
生まれる前の 時代に遡って
歴史を 思い出すことになります。
戦を
「終えた」ということは、
続けることに比べると
いいことかもしれませんけど
「終えた」に先立って
戦をしていた わけで
そこには、殺したり殺されたりが
無数に あったのでしょう。
一人の人間が なんのために、誰のために
生きたのだろう、と
考えはじめると、ほんとうに恐ろしくなります。
やるせない、空しい。
八月。
原 民喜 の詩や小説が
好きです が
好きとはいっても
「夏の花」は
ほんとうに悲惨な体験を
しかし
淡々と
書き記しています。
読んで 楽しいというような 出来事ではないけど
でも、読み直しています。
こういうのが、小説のちからなのかな、と思います。