存在の謎2

真理は、君がそれについて考えている謎としての真理は、いいかい、他でもない、君自身なんだ。君が、真理なんだ。はっきりと思い出すために、しっかりと感じ、そして、考えるんだ。

引用:池田晶子「14歳からの哲学」


じ~んとくる。

これが、この本の最後の言葉だ。

君自身が真理なんだ。

こんな言葉を14歳の時、投げかけられてもよくわからないと思う。

でもきっと、何と言うか、背筋が伸びるような厳粛な気持ちになるような気がする。

自分とは、人間とは、よくわからないけれども、自分が考える以上の何かなのではないか、とも思えてくる。

人生へのエールをおくられて、この本を閉じるとき、また振り出しに戻って、考えるってどういうことだろう…
と再び考え始めようとしている。

終わりなき問い。

問いそのものと化す。

自分自身が真理であることを想い出すために。

~完~

これまでブログに訪れお読みくださった皆様、ありがとうございました。

明確な意図なく、気づいたら書き始めてしまっていたので、最後までたどり着けるか気が遠くなるおもいでした。

何度も繰り返し読んできたはずなのに、初めて接するように感じる言葉があったり、その言葉を自分のなかで転がしてみては、さまざまなおもいに駆られました。

感じてること、考えていることの万分の一も表現できていないかんじもあり、その余韻を感じていただけたのであれば幸いに存じます。

考える精神のリレー。
池田さんの本が出会うべき人に届きますように願いながら「14歳からの哲学」を読む、を終えます。