人生の意味2

君は、どうして自分はこうとしかできないのだろうと感じたことはないだろうか。性格や好み、ものの感じ方など、どうしてもあることが好きで、どうしてもあることは嫌いだ。それは親の影響もあるかもしれないけれど、それ以前に、気がついたらそうとしか感じられない自分だったと、思い当たるようなことがないだろうか。いや、君が君であるところのもともとの君は、じつは誰でもないのだったね。誰でもないところの君が、現実には、〇〇✕✕という名前で、特定の性格や好みをもつところの君になっている。これはどういうことなのだろう。

引用:池田晶子「14歳からの哲学」


自分は、こうとしかできない。

あるある、あります。

自分はどうしてこうなのだろう。

そんなことばかりです。

もともとの、この自分という存在は何者でもなかった。

なのに、ある特定の性質や好み、嗜好性を確かに持っている。

生まれつき、とでも言いたいようそんなどうしようもないもの、皆さんもあるに違いない。

どうして、そうなのだろうか。

もともとの自分は何者でもなかったのに…とグルグル思考はめぐるのだ。

~つづく~