人生の意味2

でも、決められてるって、いったい誰がそれを決めてるのですかって、問いたくなるよね。宇宙のどこか外側にいて、人間の人生に意味や理由を与える神様みたいなものがいるのでなければ、いったい誰が、とね。
でも、必ずしも神様がいなくても、運命はあると考えることはできる。天体の運行が、なぜかはわからないけれども、そのように運行するように決められているように、人間の人生も、人間にはわからない仕方で、そのように生きるように決められているということだ。でも、天体の運行は物質の法則だけれども、人間には自由意志があるじゃないか、と言いたくなるね。そうだ、まさにその自由意志が、はたして本当に自由意志であるのかどうかが、この問題なんだ。なぜなら、自分で自由だと思っているだけで、それは本当は運命かもしれないと疑うことは、どこまでもできるからだ。

引用:池田晶子「14歳からの哲学」


人間の人生も、人間にはわからない仕方で、そのように生きるように決められているということだ

この人間にはわからない仕方で、というところがミソなのだ。

自由意志が、はたして本当に自由意志であるのかどうか

う~ん、どこまでも疑うのですね。

自分が自分の自由で決めた、自分ではそう思っているが、果たしてそれはほんとうにそうなのか?

日頃、なかなかここまで突き詰めて考えることはない。

天体の運行に物質の法則があるのなら、人間の一生にも、何らかの法則のようなものがはたらいている、と考えられなくもない。

それは人間にはわからないような仕組み?として存在している、と考えることはできる。

証明はできないけれど。

~つづく~