宗教

君は、宗教について、どんなふうに思っているだろうか。あるいは、もう何らかの信仰をもっている人もいるかもしれないけれども、日本人の大方は宗教のことに疎い。西洋には二千年のキリスト教の歴史があり、このところ何かと話題のイスラム教も、同じくらい古いものだ。あえて言えば日本は仏教の国だけれども、キリスト教やイスラム教の信者のような仕方で強い信仰を持っている人は、まずいない。これは、仏教というものが、もともとキリスト教やイスラム教のような唯一神を信仰するものではないからだ。

引用:池田晶子「14歳からの哲学」


宗教という言葉を聞くと、○○教という宗派を思い描く。

なぜ、宗派により、教えが異なるのかに違和感がある。

同じことを違う視座で表現しているのかもしれないが、どうして集団、組織にならなければならないのかがわからない。

唯一神というのは、確かに日本人にはなじみにくい。

神や宗教は、もっとも語るのが難しいことのひとつだ。

池田さんは、どう切り込んでゆくのだろう。

~つづく~