宇宙と科学

さて、全宇宙の夢を見ている自分は、なるほど神様によく似ている。まるで全能の創造主みたいだ。でも、ここで再び、中学生の自分に戻ってみよう。神様としての自分は、なぜ「今」「ここに」いるのだろうか。なぜ全宇宙に存在する無数の星々のうちのひとつにすぎない地球の、その片隅の日本、あの両親の下に生まれて、ここに座っているのだろうか。なぜ自分であって、他人ではないのだろうか。そこには、何か意味があるのだろうか、ないのだろうか。そもそも、宇宙は、自分は、なぜ存在しているのだろうか。

引用:池田晶子「14歳からの哲学」


この問いに対するこたえのようなものを巡って思索を続けているのです。

こたえはない、とどこかでわかっていながらも。

ここに引用した文章は、常に持ち続けている問いである。

なぜ「今」「ここに」いるのだろうか。

それも「神様としての自分」が。

わかりっこないとわかっていながら、問わざるを得ないのが人間なのだろうか。

人間て不思議だな。

神でもあるらしい存在の人間て、いったい何なんだろう。

~つづく~