5184円 購入価格3600円
パーツ数291個(エッチングパーツ4個を含む)+履帯208個
箱は大きいが、その割に安い。ドラゴンのティーガーよりも安いのは価格で勝負するためだろうか。ツィメリットコーティングはコーティングシートで再現できるようになっている。パーツ数は少ない。タミヤのティーガーはパーツが174個(不要部品含む)なので、これに比べれば多いが、ドラゴンのティーガーは約380個なので、これに比べるとかなり少なく、タミヤのキットに近い感じ。パーツはいつものトランペッターのそれという感じ。側面など装甲の表面の荒れを表現しているモールドがあり、なかなかいい感じ。パテや接着剤を使ってこれを表現するのがAFVでは一つの技法としてあるがこれをする必要がない。しかし、ツィメリットコーティングシートを使うとそれが隠れてしまう。これは悩ましい。カラーの塗装図が付いており迷彩を塗装するためには親切に思う。価格を考慮するとかなりお買い得と思う。タミヤのキットと違い連結組み立て履帯となっているのでこれだけの理由でタミヤよりこっちだと思うし、最近のドラゴンのキットはベルトになっていることが多いので、精密感でドラゴンのキットの方が勝っているとしてもこっちを選んでしまうと思う。
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トランペッター カマーズ4310汎用トラック 9504円 購入価格4540円
2017年11月発売
https://www.1999.co.jp/10482913
トラックのキットとしては価格がかなり高いが、安く売っていたので購入した。箱は深さは普通だが横長に大きい。中身はそれほど詰まっているわけではなく価格を高くするために箱を大きくしているのではないかと思ってしまう。同じシャーシを使ったバリエーションキットと同じ大きさの箱にするためだろうか? 公称パーツ数は310と価格の割に少ない。荷台のホロとキャブが一体成型となっている。ソフトスキンのキットはフレームがきっちりと作れるキットでないと苦労するのだが、このキットは位置合わせもしやすく、綺麗にできそう。パーツの合いもいい。接着剤をつけなくても保持できる箇所もあるなど作りやすい。
ステップ14とステップ18
キャブの組み立ては仮組みしたほうがいいようだ。パーツB8の取付角度がわかりにくく現物合わせとしたほうがいいように思う。
定価5832円 3600円ぐらいで購入

これまでのミラーモデルズのキットと変わらない構成だと思う。組立説明書は4駆バージョンと共通になっている。トラックのキットとしては小さい方だと思うが、小さいキットに多くの細かいパーツを取り付けることになるので、かなり精密感が高いものができる。組立はかなり難しい。このキットをきれいに作ることが出来たらAFVモデラーとしては上級者だと思う。エッチングを使うところも多く、組立説明書の間違いも多い。ランナーにアルファベットが振られていないものがあったり、明らかに組立説明書が間違っているまたはパーツ番号が振られていない時に、組立説明書にパーツ一覧がないので、目的のパーツがどこにあるのか探すのに苦労する。その他苦労して点は、
・パーツの合いは悪くないように思うが、ダボがないので接着位置がわかりにくい。そのため、きれいに作るのが難しい。自分は曲がってしまったりしたところが多数。
・仮組みすべきだろうがこのような華奢なキットを仮組みするのは難しい。後輪がタイヤフェンダーの中央に来るときれいに見えるのだが、かなりタイヤが前よりになり不細工な感じになった。
・車体前方のグリルのエッチングをどう取り付けるのかがわからない。結局実物とは異なる取り付けをしてお茶を濁している。エッチングは大事なところに使われていることが多くオミットするわけには行かないのがつらい。
・箱からランナーが出ている。上箱はしまるが下箱に入らないぐらいランナーが長い。他のメーカーでは考えられないと思う。
30ml入だが972円とかなり高価な塗料で、発色のよさや、隠蔽力の高さをうたっている。私にとってはシンナーが塗料を溶かすほど強力ということなので、ラッカーのようにエアブラシが詰まらずに塗装できるのではないかと期待していた。実際に使ってみるとエアブラシは詰まりにくいがやはり詰まる。たぶん、コンプレッサーの圧が低いからだと思う。タミヤのREVOを使っているが、これは日本では一般的な性能の圧だと思うし、推奨値は0.06MPaから0.13MPaとのことなので問題なさそうなのだが。ちなみに、エアブラシを0.5mmのものにしても変わらない。ファレホを詰まらないように吹く方法を紹介している動画がYouTubeにあり、それでは圧がそれよりも高くないと詰まると言っていた。AFVの場合、迷彩などを低い圧で吹くことが多いように思うので、低い圧で吹けないと使いにくい。とはいえ、詰まりかけたら、先端をシンナーで濡らした筆で拭くと復活する。このあたりはアクリジョンでも同様でアクリジョンの塗料にシンナー2滴と水2滴を加えて吹くとはじめは調子良く吹けるがやはり詰まってくる。それを筆で拭くと復活する。AFVの場合、組み立ててから塗装する事が多いので、複雑なディテールがあるため塗装するのに時間がかかる。そのため、たびたび筆でエアブラシ先端を拭くことになる。隠蔽力はラッカーよりは良いかもしれないが、ファレホと比べると同じぐらいかもしれない。
また、有機溶剤を一切含まないシンナーということだが、わずかにシンナー臭い匂いがある。ほとんど気にならないほどで問題ないと思っていたが、家族からは臭いと言われエアブラシで使うのを中止せざるをえなくなった。ラッカー塗料に比べれば微々たる匂いだと思うのだが。
非常に残念だ。筆塗りであれば匂いの問題は気にならないので、これからは筆塗りで使うしかないのかもしれない。シンナーの量を増やせば、ラッカーのように吹けるかもしれないが、それではさらに匂いがひどくなる。また、コンプレッサーを高い圧が出せる機種に買い換えるのが手っ取り早いのだろうが、それも今のところお預け状態となっている。
ファレホは動画で紹介されている方法ではエアブラシフローインプローバーを使ったとしてもコンプレッサーの圧が低いと詰まるということで、実際そうなのだが、筆でエアブラシの先端を拭くことで塗装し続けることができる。面倒ではあるが結局ファレホに戻るかもしれない。
結局、カーモデルはアクリジョンを使っているが、なめらかな塗膜にならない。
定価10,800円(税抜)購入価格8,150円(税抜)

パーツ数725(キャタピラ192を含む) 使用するエッチング15パーツ
公称パーツ数770だが、なぜか数えたパーツ数と合わない。使わないエッチングがをふくめているのだろうか。組立説明書は32ページ43ステップまであり説明図はわかりやすそう。
塹壕を掘るマシンということで、メカメカしいところが好み。箱はちょっと大きく、価格も高い。以前からトランペッターは大型キットを出したりして、価格も高いキットがあるが、MLRSなんかはもうちょっと安くならないのかと思ってしまう。このキットもちょっと高い。大きさはパンターぐらいなので、特別大きいキットではないし、パーツ数も1000を超えるようなキットでもないので、もう少し安くしてほしいと思う。たぶん、あまり売れるキットではないのかもしれない。ベース車両のAT-Tが8000円(税抜)なので、それに塹壕掘削機が付いての値段と考えると妥当なのかもしれないが、AT-Tが高過ぎるような気がする。エンジン付きだが、完成後は見えなくなる。なので、オミットするかどうか迷うところ。エンジンはパーツ数も多く、精密感の高いものができるので、もったいないのだが。
実物がAT-Tベースなので、これも車体はAT-Tのものと同じようだ。組立説明書もキャブの組立までほとんど同じ(一部パーツが異なっているぐらい)になっている。トランペッターということでモールドは悪くない。転輪の形が複雑で筆塗りは手間がかかる、ただ、ゴム部は別パーツになっているので、塗り分けしやすい。ドア以外にはめるクリアパーツは外はめになっているので、あとからクリアパーツを取り付けるということができる。
塹壕掘削機の形は複雑で塗装はかなり面倒なことになりそう。特に筆塗りの場合は時間がかかりそう。というか、部分部分で塗っていかないと塗れなくなりそう。
このエンジンは見えなくなる。
特徴的なパーツ、バイクのチェーンのようなもの。
購入価格 3,510円
公称パーツ数 545個(未使用パーツを除き、履帯を含むパーツ数422個)
たぶん、公称パーツ数は未使用パーツを含めたものと思われる。選択して使わないパーツもできるので、実際に使うパーツ数はさらに少なくなる。パーツを眺めただけだが、やはりドラゴンモデルのスマートキットの方がかっちりとしたパーツで好みではある。パーツ分割はドラゴンのスマートキットとも違っており、フェンダーのパーツが左右で繋がった1つのパーツになっている。履帯は部分分割で作りやすそう。545個もパーツが有るようには見えない。エッチングパーツはなく、エッチングが苦手な私には好ましいキットのように思える。シェルツェンのみツメリットコーティングが入っている。
まだ作っていないのでなんとも言えないが、価格を考えると悪くないキットのように思う。
追記
ちょっと作ってみたところ、合いはなかなかいい。スマートキットと比べても悪くないように思う。車体のシェルツェンは取り外し可能で、ドラゴンのそれはすり合わせをしっかりしないと取り外しがしにくいが、これは全くすり合わせをしなくてもピタッとはまり取り外しもしやすいものになる。ディティールもスマートキットに張り合えるほどだし、価格の高いスマートキットを買わなくてもいいのではないかと思う。D型とかも出してもらいたいと思うが、これまでのズベズダを見ると、そこまで手が回らないかもしれない。
画像を追加
パーツ一覧 使わないパーツは薄い色になっている。
組立説明書の間違いはなさそう。
作例がある。キットに入っている作例としてチッピングまでしているものは珍しいかもしれない。
H28-11(2016-9発売)
パンダホビー 9K330トール パーツ数708+履帯960個+使用エッチング22個
購入価格 6,450円(8,964円)
価格は高い。パンダホビーのキットは他社と比べて安いものばかりだったが、このキットについては他社並みの価格になっている。4年前に発売されたツングースカのキットと比べると大幅に値上げされている。
不要パーツが289個出るので、使用するパーツはそれほど多いわけではない。不要パーツが出るのはツングースカと共用になっているランナーに集中している。
ウィキペディアによるとトールのシャーシはツングースカと同じ系列のものということなので、ツングースカのパーツを流用していてもおかしくないことになる。ただ、実車に合わせて車体下部のパーツは同じものにはなっておらず、車体下部のモールドは異なる。CとDのランナーが同じで、H,G,K,Lのランナーがトール用と思われる。履帯は異なるようで、組立説明書の訂正図の紙が入っていて、ピンを挿すタイプに変更され、ゴムパッド?を取り付けるようになっているので、パーツ数が増えている。
パーツ数は多いが、使用しないものも多くなりそう。履帯は両側で230個に対して、240個分入っている。
私は、対空戦車が好きで、これまでヴィルベルヴィントなどドイツ物を作ってきた。ゲパルト、シルカなど現用物も好みではあるが、トールのように機関砲の付いていないものは作ったことがなかった。ゲインフルのようにいかにも対空ミサイル車両と言ったものは以前からキット化されていたが、作ったことはなかった。トールはミサイルが垂直発射型のポッドの中に格納されているので、見た目、対空車両に見えない。このキットの残念なところは、ミサイルポッドの中が再現されていないことだろうか。そのため、ツングースカのパーツを流用しているので、ミサイルのパーツはあるが、トール用に新規のものは付いていないようだ。
このキットの見どころは複雑な形をしたレーダーだと思っている。レーダーがと同じ形状のものであったら買っていない。レーダーの組立ではパーツをどこに取り付けると良いのかわかりにくい。多分ここだろうというところに取り付けたが、どうも違っているようなきがする。ただそれでもそれっぽくなっている。
プラの成型色は薄い黄色っぽい色で悪くない。ツングースカは緑だったようなので、変更されてよかった。
・気になった点
履帯が変更されたせいか、起動輪を組み立てるとき、奥まではめ込んでしまうと、履帯が噛み合わなくなる。履帯を実際にはめてみて調整することになる。
転輪が軸にはめるのがかなりきつい。特にアイドラー・ホイールははまりそうになかったので、軸を短くしてはめてしまった。強度はそれでも十分ありそう。
ステップ13でG11とG32を合わせたものにG38とG42を取り付けるようになっているが、図と形が違う。位置合わせをすると多分こうしたいんだろうなというのはわかるのだが、はめることが出来ない。G11にあるダボを切って、接着しないといけないようだ。
履帯がモデルカステンタイプに変更されたのは良いが、ピンのパーツの大きさとピンを差し込む穴が微妙に違っているようで、差し込むのがきついのと、スカスカのものがあり、取り付けをするのがかなり面倒になっている。少なくともモデルカステンのように幾つか一緒にピンを差し込むうことが出来ず、板の上に並べて差し込んでいくというモデルカステンでよくある組立方法が取りにくい。あまりにスカスカだと、プラ用接着剤を塗っても取れてしまうので瞬間接着剤で留めたものもある。丁度の大きさのピンだと当然のことながらきっちりきれいに組み上がるので、残念な所。また、パッドも含め、ゲート跡の処理をしないと綺麗にできない。
これなら可動しなくてもいいので、トランペッターのような組立式の方がいいと思いそうになる。
履帯については完成までの手間はかなりかかりそう。
2016-8発売
ライフィールド ベルゲパンツァー ティーガー1
購入価格5,100円(定価7,344円)
パーツ数598+履帯960(エッチングを除く)
あとからドラゴンモデルからも同じものが発売されているが、価格は8,640円と高い。ちゃんとマジックトラックになっているが、ライフィールドは可動式で、付属の履帯としては出来が良く、まともに可動するらしい。
ドラゴンモデルの普通のティーガー1よりもパーツ数は多いが、選択式で使わないパーツや不要パーツが多いのはドラゴンモデルに似ている。組立説明書を見た限りではそれほど違いはないように思う。実際、組立後、使わなかったパーツを数えると254あったので、使ったパーツ数は344ということになる。これはドラゴンモデルのティーガーと同じぐらいということになる。
クレーンは単純な形状で、実車を知らなかったが、クレーンの動力は人力のように見える。
ドラゴンモデルの方はツィメリットコーティングのモールドがされているが、こっちはされていないが、ツィメリットコーティングをするためのタミヤから出ているものと同じようなエッチング形状のものが付属している。ただし、これの使い方が組立説明書には全く無い。ただし、どこにツィメリットコーティングを行うかの図面はある。
パーツの成型色が暗いグレー(ジャーマングレイか)で、好みではない。しかし、ランナーのアルファベットが抜けているので見やすく、パーツ番号もはっきりと比較的大きな字なので、見やすい。これは好印象。
パーツの合いはなかなかいい。全くパテを使わなくてもいいというわけではないが、合いは良好な方だと思うし、間違いにくいようになっている。
OVMは留め具と一体になっており、モールドはなかなかいい。ドラゴンのように留め具が付いていないパーツと選択式になっており、細かいエッチングで作ることもできる。選べるのはエッチングが苦手な人には良いキットだと思う。他のエッチングは細かすぎたり、複雑な形状に曲げるものなどはなく悪くないと思う。
履帯はモールドもよくちゃんと可動式で作ることができる。モデルカステンに劣っていないと思う。ガイドホーンが別パーツになっているなどモデルカステン同様に組立には手間はかかる。
全体的にもいいキットのように思える。フルインテリアのティーガーが欲しくなってきた。
・組立説明書の間違いと思われる所
ステップ10のZ5はZ25では。ステップ14の下、D13はD11ではないだろうか。
とりあえず、組立てダークイエローをイージーペインターで塗装したところで止まっている。
価格6588円 パーツ数444個(レジンパーツ含み、エッチングを除く)
ボックスアート
C60はいろいろバリエーションがあり、これはレッカー車なので、普通のトラックタイプよりはパーツ数が多いのかもしれないが、ソフトスキンのキットとしてはかなり多い。バリエーションキットと共通ランナーが多いような感じで、不要パーツ数もそこそこ出てくる(組立後数えると約70個使わなかった)。箱の大きさはソフトスキンとしては普通の大きさでしかないが、一度パーツを出すと、二度と元に戻せないタイプの箱になっている。箱自体は安っぽくない。組立説明書は16ページあり、イラストになっている。わかり易く説明がされており、悪くはないのだが、ちょっと見慣れないものなので、戸惑うことがあるかもしれない。
パーツはかなり細かい。ゲートがパーツより大きいものもあったり、細いゲートにしているところもあるなど、できるだけがんばっているという感じはする。モールドはなかなか良い。プラの材質は柔らかめ。しかし、これは初心者お断りという感じがする。作りごたえがあるといえば、聞こえはいいのかもしれないが、かなり苦戦しそう。ランナーに振られているアルファベットがランナーに表示されていないものがあったり、パーツが番号順にランナーに並んでいないうえに、パーツの番号の表示が小さく、ディティールが浅いのでかなり見にくい。老眼でなければ大きな問題ではないかもしれないが、パーツを探すのに時間がかかるという他のメーカーのキットにはないところは改善して欲しいところ。
ミラーモデルズはアイルランドにあるようだが、製造は中国ということのようだ。最初のキットをいつ出したのか知らないが、2012年にはCMP C15Aトラックを出している。なので、まだ新興メーカーと言ってもいいのかもしれない。この初期のキットに比べるとレッカー車はかなり進歩しているようだ。組立説明書もちゃんとしているし、パーツにバリはほとんどない。再現度を高めるためにできることはできるだけしているという感じが伝わってくるようなキットになっている。ただ、その一部をモデラー側に任せているところもある。それはある程度仕方がないとも言えるし、こうすると再現度が高くなるということを説明しているなど好感が持てるところもある。
組立説明書の間違い
間違いは多い。たぶんイラストの方が合っていると思う。そのあたりはドラゴンモデルと同じ。バリエーションキットと混同してしまっているのだろうか。
・BB F10にF12を付ける指示だが、F12はなく、F10がF10とF12を合わせたようなパーツになっている。
・FF Z3はZ24では。
・rear axle X4はX10では。
・front axle W32はW31では。このパーツは形が似ているので、間違いそう。
・4ページ下、パーツA9の表示がない。
・4ページ中、Y2はY25では。
・11ページ、E53を取り付けるF12(でないかもしれない)を取り付ける指示がない。
難しかったところ
・5ページのPE4を8個取り付けるところ。エッチングを半円にするところが難しい。1mmの金属線に巻きつけるようにして、やってみるとなんとかそれらしくできた。エッチングの金属が柔らか目なので、なんとかなったのかもしれない。
・6ページのエッチングPEyを曲げるようになっており、その形が示されているが、普通は入っているはずのエッチングの折り目がない。そのため、どこで折り曲げるのかわからない。形は示されているが、大きさは違っているので、それを参考に折り曲げることもできない。結局、GGのパーツを取り付けるために必要なので、オミットするわけにも行かず、現物合わせで曲げてみたが、組立説明書に図示されたとおりにはできなかった。
・後輪の泥除けはエッチングパーツになっているが、それの取り付けを間違ったかもしれない。組立図のとおりだとモールドのあるところで接着することになるが、イモ付するのが正しかったかもしれない。
完成後のサイズは三号戦車ぐらいなので、置くところに困らないのがいいところだし、小さいサイズに多くのパーツを組み込むので、精密感が高い良いキットだと思う。
購入価格5680円(8424円) パーツ数640個(+エッチング117個)キャタピラ144個


組立説明書は塗装図がカラーになっており、モンモデルのBMPTと同じ構成。組立図は15ページ71ステップと細かい。図は見やすく、パーツをどこに付けるのかわかりにくいところもあるが、悪く無いと思う。ソ連戦車は外見は簡単な形のものが多く、パーツ数は少なかったりするが、このキットはフルインテリアキットということで、不要パーツはあるが、かなりパーツは多く、組立図もインテリアの組み立てが大半を占める。エッチングはプラの代わりに使うというわけではないが、組立後はほとんど見えない所も多いので、省略してもいいのかもしれないが、できるだけがんばって取り付けてみたい。
・ミニアートでは気になるプラスチックの質
一時の品質の低いプラではなくなっている。細いパーツも多いが、折れたりするものは少ない。アンテナ線のように細長いものは他のメーカーのキットでも折れやすいので、他社と同じぐらいのものになったと言っていいと思う。ただ、慎重を期して、普段よりも丁寧にパーツを切り出している。プラは柔らか目で、そのためか、変形しているパーツが1個あった。薄く成形されたパーツなので、変形しやすそうなものになっている。多少厚みがあってもいいから変形しないように設計して欲しかったが、実物のスケール通りにしているのだろう。
・仮組みが必要なキット
最初、エンジンから組み立てるが、取付角度がかっちり決まらないので、まず、Ab14がきれいにはまるかと、ステップ25のパーツA2を使って確認する必要がある。このあたり、ダボの形状を工夫して、普通に組めばきっちり角度が決まるようにして欲しかった。組み立てた時には特に角度に気をつける必要があるようには見えなかったのだが、出来上がってパーツA2で確認すると綺麗に穴にはまらなかった。なんとか組み立てることはできるのだが、きれいにピッタリとはまっていくというわけにはいかないようだ。ミニアートにそこまで期待するのは無理なのかもしれないが、もっと早い段階で確認できるような組立説明書になっていればいいのだが、気をつけるしかない。
パーツのモールドはドラゴンほどではないにしてもシャープで、だるい感じはない。パーティングラインは少ない。
パーツEa7はサスペンションのスプリングを再現しているが、これが、金属のスプリングのように引っ張ると少しだけ伸び縮みする。つまり、かなり、本物っぽい。これはすごいと思ってしまった。ゲート跡処理しにくいが、そんなことが気にならないほどいいと思う。ただ、取り付けてしまうとサスペンションが動くわけではないし、ほとんで見えなくなるところになるのがもったいなく思ってしまう。
ステップ46でパーツG11,23,24を接着せず取り付ける指示があり、砲の仰角を動かせるようにできるのかなと思ってしまうが、そこ以外のパーツは接着しないといけないので、動かせない。動くように修正することはできると思うが、かなり面倒だし、ゴリゴリ動かすことができるぐらいの強度を持って可動にするのは難しいと思う。
・難関箇所
ステップ17でエッチングPE24をホイールのような形のものに巻きつけるのは、なんとかなると思うが、先の方を小さく丸めるのは難しい。小さく丸めるのは省略しようかと思ったが、丸めたところにパーツE6をはめるようになっており、見えるところなので、綺麗にできると精密感のあるものになりそうで、できれば省略したくないようなところになっている。
1mmの真鍮線に巻きつけるようにして丸めたが、これでもまだ大きいので、0.5mmの真鍮線に巻くといいかもしれない。しかし、それほど細い線にきれいにエッチングを巻きつけるというのは根気がいる作業で、そもそも手先が器用でないと出来そうにない。結局、きれいには出来なかったが、とりあえずそれらしくなったぐらいで良しとしないといけないのかもしれない。そのほか、組み立てることは出来ても、きれいにできない。少し曲がっている、位置が少しおかしい、数ステップ後に出てくるパーツと接着しないといけないが、位置が合わないなど、同じミニアートのトラクターの時と同じ状況になっている。他のキットであれば、余り見えなくなるところだから少々手を抜いてもなんとかなったりするし、このキットも上部を接着してしまうと見えなくなるのだが、それではフルインテリアキットの意味が無いと思う。
・ランナー
ランナーの数が多い。そのうえ、組立説明書では1つのステップの中でバラバラなランナーからパーツを使うようになっており、ちょっと面倒。ただし、細かな違いをちゃんと再現するために別のランナーを用意するなど再現度は高そう。SU-85が既に発売されており、インテリアの主なところは共通のパーツが使われているが、ちゃんとサスペンションなど異なるところを変えている。そのパーツが正しいのかわからないので、このキットを信じるしかないのだが、そんなところ気がつく人がいるのだろうか。
ランナーFmのパーツFm5の表示がない。そのためパーツFm5を探してもFm3が似ているパーツなので、見つからないかもしれないが、パーツ一覧を見るとどれがFm5かわかる。
細かいパーツがあるのは仕方ないが、ゲートと一体化しているようなものもあり、どこで切り離すべきか迷う。ゲート跡の処理もかなりやりにくい。燃料タンクを止めるものがエッチングになっているが、これも小さいので、綺麗に取り付けるのは難しそう。ただ、これはモールドが入っているパーツとの選択になっているのでエッチングをオミットすることもできる。
・デカール
スローガンが入っていないのがちょっと残念。


































