さっきまでどる姐とコストコ行ってたんだけど
帰ってきて、車を家の前に停めようとしたら、
ぴゅ~っと何かが車の前を横切りました。
よくよく見たら、まだ小さな猫でした。
見て心臓が止まるかと思った。
爺と同じ毛色だったんです。
手足、しっぽ、顔が黒くて、身体はベージュ。
18年前、うちに来たときの子猫だった爺と全く同じ。
その子はうちの玄関前の階段にぴゅっと逃げました。
わたしは荷物を車内に放置して、慌てて車を出たのですが
その子は、わたしを見ると、うちの裏庭の方へぴゅ~っと走っていきました。
もしかして爺!?
やっと、やっと会えた!?
もうとにかく見失いたくなくて、慌てて裏庭に行きました。
と行っても、追いかけると余計逃げてしまいそうだったので
あくまでもゆっくり。
その子はわたしと一定の距離を保ったまま、物置の前の草むらに立ち止まってました。
あたりはもう薄暗くて、わたしも眼鏡をかけてないので
その子がはっきり見えないのですが、草むらの中に確かにいました。
おそるおそる「爺・・・・」と呼びかけてみました。
するとその子は、じ~っとわたしを見つめてきたんです。
わたしが1歩踏み出すと、その子は数歩離れてしまい、
常に一定の距離を保ったままです。
もう1度、「爺・・・・」と呼んでみたら、わたしと反対側のほうから
今度はうちの家の前のほうへ向かって逃げていきました。
だけど「爺」と呼ぶと、立ち止まって、振り返って、わたしを見るのです。
でも近づいたら、その分、逃げる。
そしてもっと近づこうとしてみたら、その子はぴゅ~っと走り、
隣の家の車の下にもぐりこんでしまいました。
車に近寄ってみると、車の下から飛び出て、どこかに行ってしまいました。
爺と再会を約束して、2年と2ヶ月経ちました。
いつになったら会えるんだろう、爺に会いたいと毎日望んできました。
もしあの子が爺だったら、わたしは迎えたい。
シャム猫が間違って、しめじになったような毛色のあの子は
もしかしたら爺がやっと生まれ変わってきてくれたんだろうか。
そして必死にウチまで辿りついたんだろうか。
でもいなくなってしまった。
次はいつ会えるだろう?
もしかしたらもう会えないんだろうか。
もしもう会えないのであれば、あれは爺じゃない。
だけど、だけど、もしまた会えるのだったら・・・・
また会いたい。爺か確かめたい。