もしかして。 | つぶやきぶひこ+お嬢。

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「ぶひ日記」別館。 
三十路とお嬢の間抜けな日々を垂れ流し更新中。
最近はお嬢の育児記録ブログ。
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さっきまでどる姐とコストコ行ってたんだけど
帰ってきて、車を家の前に停めようとしたら、
ぴゅ~っと何かが車の前を横切りました。

よくよく見たら、まだ小さな猫でした。

見て心臓が止まるかと思った。

爺と同じ毛色だったんです。

手足、しっぽ、顔が黒くて、身体はベージュ。
18年前、うちに来たときの子猫だった爺と全く同じ。

その子はうちの玄関前の階段にぴゅっと逃げました。

わたしは荷物を車内に放置して、慌てて車を出たのですが
その子は、わたしを見ると、うちの裏庭の方へぴゅ~っと走っていきました。

もしかして爺!?
やっと、やっと会えた!?

もうとにかく見失いたくなくて、慌てて裏庭に行きました。
と行っても、追いかけると余計逃げてしまいそうだったので
あくまでもゆっくり。

その子はわたしと一定の距離を保ったまま、物置の前の草むらに立ち止まってました。

あたりはもう薄暗くて、わたしも眼鏡をかけてないので
その子がはっきり見えないのですが、草むらの中に確かにいました。

おそるおそる「爺・・・・」と呼びかけてみました。

するとその子は、じ~っとわたしを見つめてきたんです。

わたしが1歩踏み出すと、その子は数歩離れてしまい、
常に一定の距離を保ったままです。

もう1度、「爺・・・・」と呼んでみたら、わたしと反対側のほうから
今度はうちの家の前のほうへ向かって逃げていきました。

だけど「爺」と呼ぶと、立ち止まって、振り返って、わたしを見るのです。
でも近づいたら、その分、逃げる。

そしてもっと近づこうとしてみたら、その子はぴゅ~っと走り、
隣の家の車の下にもぐりこんでしまいました。

車に近寄ってみると、車の下から飛び出て、どこかに行ってしまいました。


爺と再会を約束して、2年と2ヶ月経ちました。
いつになったら会えるんだろう、爺に会いたいと毎日望んできました。

もしあの子が爺だったら、わたしは迎えたい。
シャム猫が間違って、しめじになったような毛色のあの子は
もしかしたら爺がやっと生まれ変わってきてくれたんだろうか。

そして必死にウチまで辿りついたんだろうか。

でもいなくなってしまった。
次はいつ会えるだろう?

もしかしたらもう会えないんだろうか。
もしもう会えないのであれば、あれは爺じゃない。

だけど、だけど、もしまた会えるのだったら・・・・


また会いたい。爺か確かめたい。