こんばんは。
今日は楽しい(?)交響曲、
交響曲第6番です。
渾身の力作だった第5番の
2年後に書かれました。
いい意味で
「肩の力を抜いた」
交響曲です。
第1楽章が悲痛なラルゴ
(非常にゆっくりと、幅広く)なのに
第2楽章は一転して
遊び心満載の楽しい音楽に。
第3楽章はさらに速度を上げて
遊びまくります。
つまり、
第1楽章と第2・第3楽章の対比が
二律背反で謎めいています。
いきなりラルゴ(緩徐楽章)から
始まる点は、
ベートーヴェンのピアノソナタ第14番
「月光」に似ていると言われます。
「月光」も第3楽章は
破壊的で二律背反ですからね。
東洋的な「序・破・急」の形に
似ているとも言われます。
この曲はショスタコーヴィチで一番
楽しい交響曲だと思います。
本来なら真っ先におすすめしたい
ところですが、
第1楽章がとっつきにくいのと
第2・第3楽章が
ショスタコーヴィチにしては
「楽しすぎる」のが
最初に聴くには誤解を招いて
イマイチかなぁ、と思うのです。
ショスタコーヴィチは
遊び心もありますが、
基本は暗い音楽が多いので。
でもとってもいい曲ですよ。
おすすめはこの曲の初演者
ムラヴィンスキーです。
1965年盤と1972年盤があり、
どちらもおすすめです。
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第6番&第10番
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それではまた。