こんにちは。
ブログを再開しましたぶひひんです。
新連載の始めは
ショスタコーヴィチの15曲の
交響曲について書いてみます。
1906年に生まれ
1975年に亡くなった
ドミトリー・ショスタコーヴィチは
20世紀最大の交響曲作曲家だと
思います。
もちろん、
マーラーもシベリウスも
20世紀初頭にたくさんの傑作を
発表していますが
彼らは19世紀に作曲を学んだ
人たちだし、
活躍が20世紀初期に限られるので
20世紀最大というには
抵抗があります。
ショスタコーヴィチこそ
名実ともに20世紀最大の
交響曲作曲家と言っても
異論はないでしょう。
ショスタコ―ヴィチの音楽と人生は
「ソビエト連邦」(ソ連)という国と
切り離して考えることはできません。
1917年から1991年まで、
今のロシアはソビエト連邦という
国でした。
ソ連崩壊の前後、
ショスタコーヴィチのブームが
あったのですが、
ブームは大きな広がりをみせず
現在はほぼ終息してしまったと
みるべきでしょう。
そして2017年現在、
ショスタコーヴィチについての
クラシック界での立場について
書くのは非常に情報が少ないです。
ブームのころ戦わされた
さまざまな議論は
どうなってしまったのか
わからないのです。
ショスタコーヴィチの資料は
1990年代の本が多い、というか
ここ数年、ショスタコーヴィチについて
書かれた本がとても少ないんですよね。
学術論文まで読むほど暇ではないし。
(近年、中川右介さんというライターが
ショスタコーヴィチについて
興味深いことをいろいろ書いてますが
この方の本はおもしろすぎて
逆に信用できないんです)
それでも私は声を大にして言いたい。
ショスタコーヴィチこそ
ベートーヴェンの正統な後継者だ!
ショスタコーヴィチを聴かずに
クラシックの世界は語れない!
というわけで、次回から
ショスタコーヴィチの世界に
お付き合い願います。